2011年07月09日
コンテンツ番号3976
元気を届けよう恒例の花火
(2011.7.9)
第20回米代川花火大会が7月9日(土)、米代川河川公園を会場に開催され、県内で早い時期に開催される花火大会を見ようと大勢の見物客が訪れ、光と音のショーを楽しみました。
この花火大会は、昭和の合併以前に旧鷹巣町で開かれていた花火大会を鷹巣町観光協会(現北秋田市観光協会)が平成3年、鷹巣中央公園桜まつりのメインイベントとして36年ぶりに復活させ、その後会場を米代川河川敷に移して開催されています。当初は6月に開かれていましたが、大館能代空港が開港した平成10年からは開港日の7月18日を記念し、この時期に開催され、県内でも最も早い花火大会として有名です。主催は市観光協会、商工会、北秋田市などで作る実行委員会。
ここ数日の雨で開催が心配されたものの、この日は天候が回復し穏やかな花火日和となりました。会場には明るいうちから家族連れなどが続々と訪れ、観覧席となった河川公園のグラウンドや堤防の周囲も開会セレモニーの始まった午後7時過ぎには見物客で埋まりました。
会場には多くの露店も出店。今回は被災地を支援しようと東松島市の物産販売コーナーも設けられました。広場では、家族連れやグループらが持ち込んだ料理などを広げてくつろぎながら打ち上げを待ちました。
開会セレモニーでは、永井孝実行委員長が「東日本大震災で開催を検討しましたが、協賛金の一部を義援金にあてることで開催することができました。どうかみなさん最後まで楽しんでください」などと関係者にお礼を述べながらあいさつ。
続いて、津谷永光市長、北林丈正県議会議員、伊藤公夫市商工会長が来賓を代表してあいさつ。このうち津谷市長は「東日本大震災で開催が危ぶまれましたが、皆さんの温かいご協力とご支援でこの大会を開催することができました。皆さんが集まり元気を出していただくことにより被災地にも元気を届けることができると思います。今日は皆さんで楽しんでください」などとあいさつ。
午後7時30分開始号砲が鳴り、まだ日没後の明るさがうっすらと残る中「開幕!躍動・米代川大花火大会」と題し、色とりどりの連発花火の大スターマインで口火が切られました。
この後、4号から10号の割物花火、華やかなスターマインなどが次々と打ち上げられ、漆黒の夜空を華やかに彩りました。中でも大型花火の一尺玉が、上空300メートルほどで大きな音と共に半径150メートルもの大輪を咲かせると会場からは大きなどよめきが起こりました。このほか、いろんな形や色に変化して開く花火などが見物客を楽しませました。
花火大会は2部構成で行われ、約1時間半後にフィナーレ。「明日への希望を大空に」と題した超特大スターマインが打ち上げられ、色とりどりの連射花火がダイナミックに夜空を焦がし、会場からは拍手と歓声が沸きおこりました。