2011年07月12日
コンテンツ番号3969
がん検診で早期発見、早期治療を
(2011.7.11)
秋田県がん検診推進協議会キャラバン隊が、7月12日(火)、市役所を訪れ、秋田県民のがん検診受診率向上の啓発と、北秋田市の取り組み等について、意見交換をしました。
秋田県がん検診推進協議会は、県内のがん死亡者が年々増加しており、がんの早期発見により、がん死亡率を着実に減少させるため、今年の6月3日に設立されました。県北地区担当2人、中央地区担当4人、県南地区担当2人の計8人が「がん検診推進員」として配置され、その内、県北地区の2人は共に当市出身の松橋セツ子さんと照内喜子さんが担当しています。
始めに秋田県健康福祉部の山本 要次長が「秋田県のがん死亡者は年々増えており、平成21年には4千人を超えました。これは秋田県の死亡者数の3割に当たります。がん予防には早期発見、早期治療が一番大事であります。秋田の元気創造プランの中でも佐竹知事が、がん検診の推進を重点目標としております。7月5日から全県各地を回り、がん検診の推進をして参りました。引き続き県内を回り運動を進めるとともに、出張講座等を行い、がん検診受診率向上に努めてまいります。」などとあいさつしました。
続いて、がん検診推進員の照内さんから、北秋田市のがん検診受診率等が説明され、「県内死亡原因1位は『がん』で3人に1人の割合で亡くなっています。県では受診率50%を目標にしておりますが、北秋田市の受診率は20年度と21年度を比較すると低くなっております。検診を受けなかった理由としては、『必要な時は医療機関で受診出来るから』34.2%、『時間がとれなかったから』20.9%、を始め『毎年受ける必要性を感じない』『健康状態に自信があり必要性を感じない』などの理由がありました。『がん』は体の不調を感じてから発見されても、病状が進んでいるのが現状です。アンケートからも県民の『がん』に対する意識は、まだまだ低いものと感じられます。私達、がん検診推進員は県民の皆さんに、がんに対する意識を高めて頂くため、推進活動を進めていきます。」などと説明しました。
この後、意見交換会が行われ「北秋田市は『コール・リコール』※のモデル地区となっているが、その成果については」との県からの問いに、市健康推進課の吉田課長は「昨年度途中からの実施で、全市を対象に行えなかったが、『コール・リコール』行った地区では受診率が上がっており、今年度は全市を対象に行うよう準備を進めています。」などと返答しました。
この意見交換では、がんは症状が出てからだと完治するのは難しく、また、治療も長期に渡り、医療費も高額になることになる。「がん検診は健康な時に受ける、早期発見・早期治療」このことを今後も啓発していく。 更に、がんの主な原因は喫煙と生活習慣によるものとされており、がんの予防として健康的な生活習慣の推進等も行っていくこと等が話されました。
最後に、がん検診受診の啓発用品が、がん検診推進員の松橋さんから津谷市長に手渡され、県をはじめ市や関係機関が連携して、がん予防の推進に努めることを確認し、閉会しました。
病種 | 平成20年度 | 平成21年度 |
---|---|---|
胃がん | 18.0% | 8.5% |
大腸がん | 34.5% | 11.1% |
肺がん | 28.2% | 14.7% |
子宮がん | 15.0% | 14.3% |
乳がん | 14.9% | 19.2% |
※コール・リコール
がん検診の通知(コール)をし、未受診の方に再度、電話等で連絡(リコール)すること。