2019年01月08日
コンテンツ番号2998
阿仁マタギ文化の日本遺産認定を目指す
北秋田市日本遺産事業推進協議会設立総会が、1月8日(火)に阿仁庁舎で行われ、委員7人が規約の承認や役員の選任を行い、阿仁マタギ文化の日本遺産認定を目指すことを確かめ合いました。
日本遺産とは、地域の歴史的魅力や特色を通じて、文化・伝統を語るストーリーを認定するとともに、そのストーリーを語るうえで不可欠な魅力ある有形・無形の文化財群を地域が主体となって総合的に整備・活用し、国内外に戦略的に発信することにより、地域の活性化を図るものです。文化庁では、東京オリンピック開催の平成32年までに、訪日観光客の受け皿となる日本遺産を100件程度認定するとしています。
阿仁マタギ文化のストーリーは「阿仁マタギ-山の恵みは山神様からの授かりもの」と題し、阿仁地域に伝わる山神信仰や狩猟採集による生活、根子番楽をはじめとする民族芸能で構成されており、国重要有形民俗文化財の阿仁マタギの狩猟用具293点など10件を構成文化財としています。
この日の設立総会では、はじめに津谷市長が「阿仁マタギ文化は、国内のみならず海外からも注目度が高く大きな可能性をもつ文化と考えている。阿仁マタギという北秋田市の財産が日本遺産事業として認定され、地域の活性化が図られることに大きな期待をしている。委員の皆さんには、市民をはじめ、国内外の皆さんに、阿仁マタギ文化を知ってもらえるような役割を担ってほしい。この地域全体が元気になるよう事業を進めたい」などとあいさつしました。
このあと、事務局から議案の内容を説明し、協議会の規約が承認されました。また、役員の選出では会長に津谷市長が互選され、会長の指名により副会長に秋田大学北秋田分校の濱田純分校長が選任されました。
続いて行われた第1回協議会では、虻川副市長が進行役を務め平成31年度の申請内容について協議しました。委員からは「申請書の文字が多すぎる。視覚的に訴えるために、もっと写真を増やしたらどうか」、「写真の説明をもっと具体的にわかりやすい表現にしたらどうか」などの意見が出されたほか、日本遺産認定に向けて協議会や関係団体が連携して取り組みを進めることを確かめ合いました。
今後は、作業部会を経て再度協議会で内容を精査したうえで、1月下旬に申請手続きを行い、4月に認定の可否が文化庁より発表される予定です。
北秋田市日本遺産事業推進協議会 委員名簿
番号 | 役職 | 氏名 | 所属団体 |
---|---|---|---|
1 | 会長 | 津谷 永光 | 北秋田市 |
2 | 副会長 | 濱田 純 | 秋田大学北秋田分校 |
3 | 委員 | 鈴木 英雄 | 北秋田市阿仁地区猟友会 |
4 | 委員 | 菊地 忠雄 | 北秋田市観光物産協会 |
5 | 委員 | 片岡 信幸 | 北秋田市商工会 |
6 | 監事 | 石田 一男 | 阿仁地区自治会長会 |
7 | 監事 | 戸嶋 喬 | 秋田県文化財保護協会阿仁支部 |