2011年07月26日
コンテンツ番号3952
多様な状況での水難事故を想定
(2011.7.26)
水難救助訓練が7月26日(火)、森吉山ダム四季美湖で行われ、北秋田市消防本部の各分署から12人の隊員が参加し、水難救助検索訓練や船舶操縦訓練などを行いました。
訓練の前に杉渕敬輝消防長が「この自然豊かな北秋田市の中、この四季美湖という湖ができ、更に魅力ある自然ができた。イベントや観光客など増える一方、この施設で事故など起きないよう、私達の役割も大きいものとなる。今後の救助活動に係るので、しっかり訓練してほしい」などとあいさつしました。
続いて長岐順一次長から「今までプールや川で行ってきた水難救助訓練の成果を今日は出してほしい。しかし、今までと違って水中の透視度は2メートル程度と視界が悪い。隣りにいる隊員を手で触るなどして、位置を確認しながら行い、分からなくなったら浮上するということを、しっかり守って下さい」などと訓練の注意事項が述べられました。
水難救助訓練は6月から1ヶ月はプールを使って行い、7月には12日と13日の二日間、米代川で行いましたが、湖での訓練は今回が初めて。
始めに水難救助検索訓練が行われ、4人で一組となりアンカーを中心に円を描くように回りながら探す方法で検索訓練をしました。訓練をした隊員は「目の前が全然見えない。自分の手の届く範囲がやっと見える程度」「2メートル位潜ったところから急激に水温が変わった」などと話し、予想以上に湖の水難救助が難しいことを体感しました。
湖の救助は、透視度が低いため視界が悪く、水深も深い。また、湖底にいくと沈積した砂や泥が舞い上がり、更に視界を悪くするなど、非常に難しいそうです。
各消防署には毎日、最低人員を配置しなければならないことから、この日、参加したのは全て非番の隊員達。明日、27日も非番の隊員が森吉山ダム四季美湖に集まり水難救助訓練を行う予定です。