2011年06月01日
コンテンツ番号9452
黒毛和牛29頭を放牧
(2011.6.1)
森吉山阿仁スキー場に隣接する、市営高津森牧場の入牧式が6月1日(水)に行われ、黒毛和牛の成牛20頭、子牛9頭、合わせて29頭が放牧されました。
高津森牧場は、昭和45年に旧阿仁町が畜産振興のために開設した牧場で、面積は78ヘクタール、内草地が35ヘクタール、標高約550mから約600mに位置する牧場です。牧場は標高が高い場所に位置するため、夏場でも気温は上昇しにくく、牛にとって快適な環境で放牧が行われています。
入牧式には、高津森牧場利用組合(西根頼明代表)の畜産農家11軒が参加。冬場を各牛舎で過ごした牛たちは、トラックで牧場に移動し、衛生検査などを受けてから牧場に放牧されました。囲いの扉が開くと、牛たちは勢いよく飛び出し、牧場内を元気に走り回り、草をはんでいました。
放牧した後、組合員を始め、市職員や農協職員等、関係者が管理棟に集まり、祭壇に手を合わせ、今年一年の安全を祈願しました。
同組合では、以前は褐毛和牛の飼育が中心でしたが、平成11年から価格の高い黒毛和牛へ飼育を変更する組合員が多くなり、現在は飼育牛のほとんどを黒毛和牛が占めています。
牛の飼育方法は、夏は緩やかな傾斜の山地に放たれて草をはみ、冬は里で舎飼いされる「夏山冬里」の飼育方式。牛の健康と肉質の向上、農家の省力化に適した繁殖経営方式といわれています。放牧期間は、6月1日から10月31日までを予定しています。