2011年06月01日
コンテンツ番号3941
田植えができる喜びに感謝して
(2011.6.1)
大太鼓の里保全隊(藤島勝政隊長)が主催する「小学生による農業体験」が6月1日(水)、綴子農村公園に隣接する農業体験田で行われ、綴子小学校の5年生34人が伝統農法での田植えに挑戦しました。
同保全隊は、綴子地区の10集落の自治会、婦人会、老人クラブ、子ども会などで作る活動組織として平成19年に発足、これまで共同での草刈りや農道沿いへの花の植栽、用排水路の水質調査などを実施してきました。児童による田植え体験は、総合的学習の時間で郷土芸能や昔ながらの伝統的な農法といった地域の伝統について、学習を進めている綴子小学校との連携で実施しているもので今年で5回目。
会場は、国道105号線から300m程西側に入った綴子農村公園脇(綴子字掛泥野地内)の10アールの農業体験田。児童と引率の教諭ほか、指導にあたる農家の皆さんなど保全隊メンバーや保護者など約50人も参加しました。
はじめに、保全隊の藤島会長が「東日本大震災の影響で、田植えをしたくてもできない場所もあります。田植えができる喜びに感謝しながら、秋に立派なお米ができるよう一人一人心を込めて植えてほしい」などとあいさつ。
つづいて、児童を代表して齊藤明日香さんが「今日は待ちに待った田植えの日です。地域の方々の話をよく聞いて、楽しく田植えをしましょう。今日はよろしくお願いします」と元気にあいさつ。
この後、保全隊の米澤正一さんが、手植えから機械による農作業へと変わっていた農作業の変せんや苗の植え方を説明し、保全隊の小松健三さんが蓑(みの)と笠の姿になり、手植えのために水田に目印をつける「枠ころがし」を実演、代表児童3人も体験しました。また、保全隊の佐藤ヤエさん、三沢ヨネ子さんも絣(かすり)の作業着姿で「手植え」を実演しました。
児童たちのほとんどは田植え初体験。田植えの説明を受けた児童は、歓声を上げながら元気に田んぼに入り、泥田に足を取られながら40分ほどをかけて植えました。
植えた場所には、各自の名前が書いた看板が掲げられ、秋の収穫時には田植えと同じように保全隊の指導を受けなが自分たちで刈り取る予定です。