2011年06月05日
コンテンツ番号3935
さわやかな春山を満喫
(2011.6.5)
森吉山阿仁側コースの山開きが6月5日(日)、現地で行われ、夏山シーズンの幕開けを前に、県内外から参加した登山愛好者ら約40人が、高山植物が咲き始めた森吉山を満喫しました。
森吉山は、市中央南部に位置する標高1454メートルの独立峰。山頂からの眺望は四方に開け、天候に恵まれれば遠くは八甲田の峰々や岩木山など隣県の名山をも望むことができます。山腹はブナ林、標高1000mから山頂部まではアオモリトドマツの原生林が広がり、「花の百名山」として初夏から秋にかけて約300種類ともいわれる高山植物が咲き誇ります。
参加者らは、午前8時30分にブナ帯キャンプ場(6合目)に集合。開会式で蒲芳・阿仁山岳会会長は「昨日からゴンドラの運行も始まっていますが、今日お集まりの登山愛好者の皆さんには、是非、自分の足で緑の野を踏みしめ、自然を満喫しながら登って頂きたい。無理をせず、自分のペースで楽しみながら登山して下さい。」などとあいさつをしました。
この日の山開きは、清掃登山も兼ねていることから、参加者はごみ袋と軍手を事務局から受取り出発。春のさわやかな晴天に恵まれ、参加者らは阿仁ブナ帯登山口より、新緑のブナ林の間をぬって山頂を目指しました。石森(1308m)の登山道周辺には、シラネアオイやオオバキスミレ、ザゼンソウ、ショウジョウバカマなどが咲いていました。しかし、今年は残雪も多かったため、花が開いているものが少なく、群生はあまり見られませんでした。登山者らは立ち止まり、花の名前などを確認しながら、思いおもいのペースで歩を進めました。この日も、山頂へ向かう途中や山頂に、登山を楽しむ多くの人がいましたが、ごみは無く、登山者のマナーの良さを確認することができしました。
山頂から下山の途中、阿仁避難小屋では参加者全員で、今年の山の安全を祈願しました。その後、車座になって昼食をとりながら、親睦を深めました。参加者は来年も、この森吉山で会うことを約束し、それぞれ帰路に就きました。
森吉山は、例年6月上〜中旬にはチングルマやヒナザクラなどが咲き始め、7月にはニッコウキスゲなど登山道沿いのお花畑がにぎやかになり、シーズンの最盛期へと導きます。