2011年06月23日
コンテンツ番号3914
自殺予防を考える
(2011.6.23)
合川公民館(関源一館長)の「エンジョイライフ講座」が6月23日(木)、合川農村環境改善センターで行われ、参加者約60人が自殺予防をテーマにした講話に耳を傾けました。
合川公民館の「エンジョイライフ講座」は、いろいろな講話を聴いたり、野外の体験等を通して、心身ともに豊になり、人生をエンジョイすることを目的に今年度から始められたもので、6月から12月まで毎月開催する予定になっています。
この日の講座は、「検証〜メディアと自殺予防」をテーマに、元朝日新聞記者で秋田大学企画広報課長の高橋康弘さんが講師を努めました。
高橋さんは千葉県出身で1987年に朝日新聞社に入社。1999年から2001年まで秋田支局に勤務し、「自殺の周辺」のタイトルで長期連載を行い、東京社会部、仙台総局次長、千葉総局次長、東京本社編集局などを経て2010年2月に退職し、同年4月から秋田大学で企画広報課長・兼危機管理調整役として勤務しています。
講座の開始にあたり、関館長が「講座への申込みが少なかったがまず1回やってみようと企画しました。これからも皆さんの意見を聞きながら続けていきたい。震災など命に関して様々考えさせられることが多い状況です。報道される方々の重要性を日頃感じており、今日の講師の高橋先生にも期待しています」などとあいさつしながら講師を紹介しました。
講話では、高橋さんが自身の記者時代の生活や取材の状況を紹介しながら、「統計を調べたら秋田県は環境が良く、住みやすいのになぜ自殺率が高いのか。取材をして残された人も苦しんでいる」などと取り組んできた自殺についての話をしました。自殺によって大切な人を失った周辺の方々の話などに、参加者の皆さんが熱心に耳を傾けていました。