2011年06月30日
コンテンツ番号3906
地域の活性化のため相互に意見、要望を発言
(2011.6.30)
6月30日(木)に北秋田地域振興局と北秋田市との意見交換会が市役所大会議室で行われ、今後の事業について、お互いに意見を述べ合いました。
意見交換会は、北秋田地域振興局から部長職以上10名と北秋田市から部長職以上13名が出席し、行われました。
始めに津谷市長は「東日本大震災に際し、今までも職員派遣等で、被災地への支援を行ってきましたが、来月から能代市の要請により、大館市と北秋田市でも大船渡へ職員派遣を行う予定です。また、27世帯62名の方が当市で避難生活をしておりますので、今後も県や関係機関と連携し、支援を続けていきたいと思います。幸い当市は、震災で大きな被害を受けませんでしたが、産業・観光への影響が懸念されます。また、今後も余震が心配されますが、市民が安心して暮らせる、そして多くの人が安心して訪れることが出来る、災害に強い街づくりを目指していきますので、今後ともご支援をお願いします」などと述べました。
続いて北秋田地域振興局の長谷部局長は「市長のお話にあったとおり、震災の直接的被害はなかったものの風評被害による観光客等が激減する等、間接的な影響は大きいと思っていますし、3カ月経った今も回復はしていないものと受け止めています。県ではこの度、『日本の笑顔は秋田から』というキャッチコピーをつくり、様々な事業を展開していく予定となっています。地域の元気が秋田を元気につながるものと考えております。この北秋田地域の人達と連携し、この地域を盛り上げていきたいと思いますので、ご協力をお願いします」などと述べました。
この後、大館能代空港や内陸線の利用促進についてや、道路整備の早期実現などお互いに要望等を述べ、それに回答する形で、意見交換をしました。主な内容は次のとおりです。
北秋田地域振興局から市への依頼事項
1.大館能代空港の利用促進について
県としては、大館能代空港を利用した旅行商品への助成、千円レンタカー、欠航時のバス・タクシーの運行を実施してきた。 引き続き、貴市との連携を深め、効果効率的な事業展開に努めたく、ご協力をお願いする。
当市でも、引き続き広報やホームページを利用して利用促進を図っていく。また、7月から県からの1/2助成を受け、運賃負担軽減の助成事業を実施する。 引き続き県や関係機関と連携し利用促進、搭乗率向上に努める。
2.緊急雇用創出臨時対策基金の活用について
貴市においては多くの雇用対策事業に取り組んで頂いているが、 「重点分野雇用創出事業」など、従来から実施されている事業を含め、積極的に活用して頂きたい。
本事業は、当市とっても大いに役立っている。「震災対応事業」についても、当市に避難されている方々の意向等を確認しながら、検討していく。
3.内陸線の利用促進について
振興局では、秋田内陸活性化本部へ企画提案やイベント時の人的支援、広域観光旅行商品への内陸線の組み入れとPRの強化など取り組んできた。貴市においても、通勤・通学等地元住民の利用促進を引き続きお願いする。また仙北市などとの広域的連携など関係団体との一層の連携強化をお願いする。
通勤・通学等の利用促進は引き続き取り組む。本年度は高校生の通学定期購入の一部補助や駅ターミナルパワーアップ事業を実施する。既に「合川駅春まつり」「がんばろう東北の鉄道!写真展」を実施しており、今後も内陸線利用促進、活性化のイベントを検討していく。 岩手県雫石市と仙北市、当市の3市で協議会を結成しているので、協議会も活用しながら取り組んでいきたい。
4.機能合体について
と市村が協働して「地域住民へのサービス向上、効果・効率的な業務遂行」を図るため、引き続き積極的な協議をお願いする。
研究会及びワーキンググループによる検討で、県、市双方にとって良い方向を見いだしたい。
5.避難者支援について
すでに貴市へ避難されている方に加え、今後新たに避難されている方々の要望やニーズ等も把握しながら、避難者に対する適切な支援に取り組むため、引き続き連携し、情報交換をお願いしたい。
時間の経過とともに避難者のニーズが変化してくることから、情報交換を密にしていく。
6.「躍進プラン推進チーム」について
農林漁業振興臨時対応貴金を活用した対策の基本的な考え方を取りまとめた「農林漁業 競争力強化・躍進プラン」をもとに農林漁業の構造的な改革を実施することとしている。その円滑な事業推進を図るため、管内の市村、農協、土地改良区、森林組合等で構成した「躍進プラン推進チーム地方本部」を設置したので効率的な活動が出来るよう、協力をお願いする。
集落座談会や各種会合で「農林漁業 競争力強化・躍進プラン」について説明をしているが、周知不足の感がある。今回設置になった推進チームを核に、事業の周知並びに事業推進、目標達成のため連携を密にして推進していく。
7.「のばせ1集落1戦略団地推進事業」について
集落営農組織等の経営発展が必要であるため、今年度も「のばせ1集落1戦略団地推進事業を実施している。関係機関と連携しながらトータル的な支援や栽培技術支援をしていくので、協力をお願いする。
市としても、複合作目のブランド化は重点戦略の1つであり、県、JA等を始めとする関係機関と一体となって推進していく。
8.公共建築物の木材の利用促進について
公共施設の木造化推進をお願いしたい。
木造化推進については、木造公共施設整備事業等を導入し、積極的に努めてきた。今後も関係部署等に利用促進を働き掛ける。市営住宅の改築については、構造材、外壁材等に秋田杉を多用し、床フローリング材は地元業者のものを使用している。学校施設については、阿仁中学校の体育館、建築予定の米内沢小学校校舎の内装に木材を多く取り入れるべく実施・計画をしてきた。今後も施設の木質内装化を考慮し、進めていく。
市から北秋田地域振興局への依頼事項
1.北秋田市民病院敷地内への薬局設置について
市民病院から薬局までの移動距離が長いという苦情が多く寄せられていることから、病院敷地内へ誘致する計画をしている。県有財産の指定用途の変更に配慮いただきたい。
用途変更等の書類が必要。また、都市計画決定について、現在、県都市計画課で内容を検証している。
2.「あきたを元気に!農業夢プラン事業」について
当事業が認定農業者や集落営農組織、農事組合法人等から要望が非常に高まっている。当事業の事業品目の緩和や導入機器の拡大を望む。
昨年までの「夢プラン応援事業」のリニューアルとなるものだが、特産品など余りメジャーではない、作物も対象となるので、幅広く活用して頂きたい。
3.森吉山相スキー場のゴンドラ運行・維持管理について
当市としては、本施設は重要な観光拠点であり、強い住民要望があることから、市有施設として、管理運営している。しかし、ワイヤー交換や主要機器の更新に多額の出費が予想されることから、秋田県でも県内唯一のゴンドラを有する重要な観光拠点と位置付し、経費負担・補助金交付等をお願いしたい。
自然豊かな森吉山のエリアを観光拠点とされているのは、理解している。具体的な年次計画を提出頂いて、検討していきたい。
4.一般道矢坂糠沢線の整備促進について
5.一般道大館鷹巣線の整備延伸について
6.主要地方道鷹巣川井線の整備促進について
7.一国道285号の整備促進と現道にかかる地区要望について
8.一般国道105号の整備促進について
9.一般道河辺阿仁線の延伸について
道路整備は、生活と経済、社会活動を支える根幹を成す社会資本であり、重要な課題です。活力ある地域づくりのため、道路整備の早期実現をお願いする。
全ての要望について、整備の必要性は感じているが、国・県とも予算が厳しい状況で、早期実現は難しい。「6.」については、現在、調査中で「7.」については、予算もあることから、早期開通を目指し事業を進めていく。