2011年05月18日
コンテンツ番号3885
米代川水系のシンボルに
(2011.5.18)
サクラマス(海で獲れたもの)を食べる会が5月18日(水)、中央公民館調理で行われ、参加者がサクラマスの料理を試食しながら今後の利活用など意見を交換しました。
サクラマス(海で獲れたもの)を食べる会が5月18日(水)、中央公民館調理で行われ、参加者がサクラマスの料理を試食しながら今後の利活用など意見を交換しました。
この「サクラマスを食べる会」は、大穂耕一郎(北秋田市総務部内陸線再生支援室駅スタッフ)さんと成田秀(北秋田地域振興局農林部農業振興普及課)さんが、県内では食材として利用があまり進んでいないことや北秋田地域への観光客などの吸引力を高める一つの素材として「アユ」とともに「サクラマス」を利用できないかと考え、農林水産、商工・観光などに携わる人がサクラマス料理を食べながら活用法などの意見を交換しようと観光協会や漁協関係者などに呼びかけて実施されました。
はじめに、杉山秀樹・秋田県立大学客員教授が「なぜサクラマスが美味しいのか」ということでサクラマスの生態や解剖などについて講演しました。杉山さんは、「サクラの頃に漁獲されるからサクラマスだったり、魚肉がサクラ色だからうまいからなどいう言い方もある。学名はOncorhynchus masou マス」などとサケとマスの違いなどから詳しく説明しまし。また、「県内では漁獲量(海)が30年で10分の1に減ってきており貴重」などと話されました。
この後、まだ川での漁獲ができないため、海から獲れたサクラマス(2.9キロと2.1キロの2本)を使った料理が用意されました。料理は地元の我が家食堂で調理をしている柏木昌晃さんが担当。柏木さんは東京のホテルで修業を積んでこられ、この日のサクラマスの料理では「桜鱒のお造り」「桜鱒のホイル蒸し」「桜鱒のあら汁」「桜鱒のステーキ香味ソース添え」の4品を調理しました。
参加者は、「臭味がなくたいへんおいしい」などと感想の述べながら高級なサクラマスの味を楽しんでいました。また、意見交換では「釣りをする魅力は引きの強さ」「狙っても釣れないのがサクラマス」などと釣りの話や「米代川は深さと支流があり水温が低いためサクラマスにはいい」などと話が出ていました。
最後に湊屋啓二・鷹巣漁業協同組合長が「これからどんどん増殖し、全国からお客を集め地域経済にも貢献していきたい。単なる釣り人の楽しみだけでなく、一般の方も召し上がれるようにサクラマス資源を増やせるよう要望していきたい」などとあいさつしました。