2011年04月01日
コンテンツ番号3865
療養病棟の開設でより充実した医療を
(2011.4.4)
北秋田市民病院の療養病棟開棟式が4月4日、同病院大会議室で行われ、病院関係者など約40人が出席し、新たな病棟のスタートを切りました。
同病院の療養病棟は、公立米内沢総合病院の閉院に伴い新たに開棟するもので、病床数は48床。療養病棟は4階西病棟に開棟され、スタッフは、平田温(ゆたか)副院長をはじめ、看護師12人、看護補助13人の26人体制でスタートします。
開棟式では、はじめに神谷彰院長が「療養病棟の開棟は、米内沢総合病院の療養病床が無くなるということがきっかけでした。開棟にごぎ着けられたのは、津谷市長をはじめ関係者の皆さん、そして開設に大きく関わった平田副院長のお陰。対象となる患者さんは、お年をとってハンデを抱え、また、社会状況の中で行くところがない、また家庭の問題を抱えているなど、医療の問題ではない、その周りにある大きな問題があると思いますが、平田副院長のもと理想とする療養病棟を創っていただきたい。市民病院に転院してくれることを同意していただいた家族の皆さん並びに患者さん、療養病棟の開設に関わったすべての方に感謝します」などとあいさつ。
続いて、津谷市長が「市民病院に療養病棟が開設されることを心からお喜び申し上げ、また、市長として心からお礼を申し上げます。療養病棟ということで、旧米内沢病院の患者さんの受け入れ、その前の体制づくりから皆さんには大変なご尽力をいただき、短期間で滞りなく開設していただき心から敬意を表します。厚生連はこの療養病棟を運営するのが初めてということで、おそらく院長先生、副院長先生、スタッフの皆さんには色んな意味でご難儀をおかけすると思いますが、この地域にはなくてはならない療養病棟です。地域の方々が療養病棟の開設を心から望み、旧米内沢病院に入院されていた患者さんも心から安心して、この市民病院にお移りいただけるように、そのためには皆様のお力が必要です。市としても市民病院の運営について一生懸命バックアップしますので、皆さんはこれまで以上に経験と研さんを積まれてがんばっていただきたい」などと祝辞。
療養病棟スタッフを代表して、平田副院長が「新しい療養病棟は、色んな職種が協力して新しい職場を立ち上げるということで、スタッフの一人としてこれからがんばっていきたい。療養病棟では自分たちの特殊な専門性を活かし、新しい試みをやりながら、それが患者さんのケアの質を高めることにつながるような有機的な病棟を創っていくため、スタッフ一同、心を一つにして取り組みたい」などと決意を述べました。
初日の4日は、3月中に米内沢総合病院の療養病床から市民病院の一般病棟に転院している患者11人のうち、6人が療養病棟に移りました。また、米内沢総合病院の療養病床からから市内の特別養護老人ホームに移っている方についても、4月中に市民病院の一般病棟に入院してもらい、院内の判定会議を経てから、療養病棟に移る予定です。