2011年04月15日
コンテンツ番号3850
新たな歴史の扉を開き高校生活をスタート
(2011.4.15)
市内4高校の統合校として開校する県立秋田北鷹高等学校(佐藤英樹校長、生徒数792人)の入学式が4月15日(金)、同校第1アリーナで開かれ、260人の新入生が入学し、4校からの在校生532人とともに新たな歴史の扉を開き高校生活をスタートさせました。
同校は、秋田県第5次高校整備総合計画(後期計画)のもと、市内の県立高校3校(鷹巣、鷹巣農林、米内沢)と市立高校1校(合川)の4校が統合して平成23年4月に誕生しました。初代校長は、前鷹巣農林高校校長の佐藤英樹氏が務め、佐藤校長を先頭に教職員90人体制で学校を運営します。
校舎は、旧鷹巣農林高校敷地内に建てられ、学科は普通科5学級、農業科2学級から編成され、うち普通科は「特別進学コース」が1学級、「探求コース」が4学級、農業科は「生物資源科」1学級、「緑地環境科」が1学級、設置されました。同校は生徒数792人、1学年7学級と県北地域では最大規模の高校です。
本来であれば、4月8日(金)に同校の開校式と入学式を行うはずでしたが、前日の4月7日(木)23時32分頃に宮城県沖で発生したマグニチュード7.4の地震の影響(北秋田市震度4)により、東北各地では広く停電等の被害が発生し、市内全世帯でも停電等が発生、開校式と入学式は延期されました。この影響で、入学式は予定より1週間遅れの4月15日(金)に行われました。開校式については現在未定です。
入学式では、保護者や教職員、学校関係者など約400人が見守るなか、新入生が緊張した表情で入場。新入生点呼のあと、佐藤校長から入学の許可が通告されました。佐藤校長は「第1回の入学式を挙行できることは、 大変光栄であり心より感謝申し上げます。 今入学を許可した260名の新入生の皆さん、入学おめでとう。在校生、教職員一同、心から歓迎します。皆さんには心に誓ってほしい事が3つあります。1つ目は、自ら進んで学習すること。2つ目は、規律ある行動をすること。3つ目は、高い目標を掲げ努力すること。そして、将来大切にできる親友を持ち、友とともに切磋琢磨して可能な限り自分を高めてください。本日の記念すべき入学式の感動を忘れることなく、豊かな高校生活を創造するよう期待します」などと式辞。
来賓を代表しての津谷永光市長、北秋田地区PTA連絡協議会の小塚重光会長があいさつ。このうち、津谷市長は、東北地方太平洋沖地震に触れ「被災地の一日も早い復興を望むものであります。そして、皆さんも高校生として、様々なことを感じ考える機会となっているのではないか。今、こうして素晴らしい環境の中で勉学に励むことができるということは、決して当たり前のことではなく、とても恵まれていることであると感謝し、周囲の方々を思いやる気持ちを忘れず、自分達は今何をすべきかを考えながら、心も大きく成長してほしい。そして、皆さんの若い力で、この北秋田市を元気づけてほしいと願っている」などと祝辞。
このあと、新入生を代表して普通科A組の田村拓哉(たくや)さんが「私たち新入生260名は、念願の秋田北鷹高校への入学を果たしました。北秋の4つの高校がひとつになり、新しい学校として出発する日に、新入生として迎えていただいたことに、身の引き締まる思いです。東日本大震災の被災地では、まだ学校が始まっていないと聞いています。それを思うと、私たちが高校に入学し勉強できるということは、とても幸せな事だと感じます。私たちには、それぞれに将来の夢や憧れがあり、それを実現し、被災地の方々を含め、みんなが助け合うより良い社会を築いていくために、この学校で一生懸命勉強します。今日の感激を忘れず、切磋琢磨し続けることを決意します」などと、佐藤校長に新入生代表宣言をしました。
最後は、全員で校歌を斉唱し、北鷹生としての自覚を胸に刻み新たな一歩を踏み出しました。