2011年03月04日
コンテンツ番号3822
文化財を計画的に保存活用
第7回北秋田市歴史文化基本構想等策定委員会(委員長:富樫泰時・元秋田県立博物館長)が3月4日(金)、中央公民館で開かれ、文化財調査と保存・活用をめざす基本構想策定に向けて協議しました。
北秋田市歴史文化基本構想等策定委員会は、文化庁の「文化財総合的把握モデル事業」の選定を受け、文化財を保護、活用する方向性や課題を明らかにすることを目的に、北秋田市の「歴史文化基本構想」を策定するために平成20年に設置され、これまで協議を重ねてきました。
開会にあたり、富樫委員長は「この策定委員会は、3年計画で皆さんから意見をいただいて、協議を重ねてきたが今回が最後となる。これまでの意見をもとに、事務局で基本構想案がまとめられた。これから、大きな変更などはできないと思うが、大事なことであれば構想に組み入れて、更に良い基本構想にしていきたい」などとあいさつ。
続いて、市の担当者が基本構想案について説明。基本構想は「文化財が地域の発展に有用な資産として、市民生活や経済活動の中で機能できる地域づくりを目指す」ことを目的とし、主に地域の歴史文化を総合的に把握すること、北秋田市の存在を物語る歴史文化について、身近な存在として市民が共有すること、地域発展の有用な資産として生活や経済活動の中で機能することを構想の大きな柱としています。
構想の期間は、平成23年度から27年度の5カ年とし、文化財指定の有無、類型にとらわれず、多種多様な文化財を関連してとらえるとして、文化財の周辺環境や地域の歴史文化の特性を含めて、関連文化財群として保存・活用を図るとしています。また、各地域の文化財を、テーマごとに8つの文化財群に分類し、市内の文化財を明確にしています。
委員からは「地名を文化財として入れてもらいたい」、「北秋田市の固有の名称なども含めるべき」、「保存活用を進めるにあたっては、市民が参画できる環境を整える方策を考えるべき」などの意見や提言がありました。
同基本構想は、本日の出された委員からの意見や提言も踏まえて、今年度中に策定されます。
(2011.3.4)