2011年03月04日
コンテンツ番号3820
平成23年度一般会計予算など68件の議案等を上程
平成23年北秋田市議会3月定例会が3月4日(金)に招集され、平成23年度一般会計予算案など64件の議案等が上程され審議が始まりました。
上程された案件は、新年度となる平成23年度一般会計及び各特別会計予算案をはじめとする予算案及び関連する単行案件が41件、「北秋田市学校施設整備基金条例の制定」など条例制定案及び一部改正案が18件、その他の単行案件が5件、陳情4件の計68件。
議会の冒頭に、津谷市長がひまわりの家の水質検査でレジネオラ属菌が基準値を越えたことについて「これまで健康被害は報告されていませんが、検査数値が改善し、安全が確認されるまでの間、利用を休止させて頂くことにしました。原因をしっかりと究明し、適切な維持管理に努めてまいります」と報告しました。 また、先の臨時議会で同意され3月1日より就任した虻川副市長が発言を求め、「微力でございますが北秋田市民憲章の精神にのっとり、活力ある明るい豊かな美しい、そして住み良い町を作るために、議員の皆様のご指導を仰ぎながら津谷市長を一生懸命サポートして日々邁進したい」と就任のあいさつをしました。
本会議では会期を3月17日までの14日間と決め、津谷市長が新年度の施政方針の述べ、欠員の副議長の選挙などが行われた後、平成23年度北秋田市一般会計予算と特別会計各予算の議案などが上程され、それぞれの議案説明と大綱質疑が行われました。
施政方針のなかで市長は、大綱について「平成23年度は、自らがこれまで以上にトップセールスにあたり、豊かな自然、文化、歴史などの資源を通じた観光PRはもとより、企業誘致活動やアンテナショップ等を活用した地元の食材や特産品販売等を通して、北秋田市の地域活性化と知名度アップにつなげていきたい。課題を先送りせず、市民の皆様の声に率直に耳を傾け、関係各位のご理解とご協力をいただきながら、総合計画の将来像である『「自然」「ひと」が調和し活気とぬくもりのある都市』の実現に向けて施策をすすめてまいります」などと述べ、それぞれの個別の施策について説明しました。
続いて、小塚光子議員の辞職にともない欠員となっていた副議長の選挙が行われ、長崎克彦議員が選出されました。また、北秋田市上小阿仁村生活環境施設組合議会議員に中嶋力蔵議員、北秋田市議会広報公聴特別委員会委員に長崎克彦副議長がそれぞれ選任され、健康福祉常任委員会に吉田仁吉郎議員の所属変更が行われました。
上程された平成23年度の一般会計予算の概要は、207億4920万7千円と前年度比13億1666万1千円の増(前年比6.8%増)。歳入では、地方財政計画における増減額や景気の動向等を勘案し、市税全体で28億4085万9千万円(前年比2.0%増)を計上。また、米内沢病院清算金費用等に充当するための財政調整基金の繰入金9億9千万円などが計上されました。歳出については米内沢病院の精算事業(負担金、公債費)、市民病院の運営にかかる負担金、地域医療連携センター事業補助金、訪問看護体制強化事業補助金といった地域医療の再生に係る事業のほか、米内沢小学校校舎建設事業(継続事業)など学校の再編整備にかかる事業を中心に編成され、それぞれ主な計上された事業について説明が行われました。
この予算に対す大綱質疑の概要は次のとおりです。
上程された議案は各常任委員会に付託され、3月10日から審議に入ります。
質問
学校給食費の減はなにか。
答弁
昨年購入した配送車と児童数の減による食材料費など。
質問
行財政改革のスピードアップとあるが、どのような点で反映されているか。財政調整基金はどれくらいが適正か。
答弁
たとえば人件費の減や電算システムの更新などによる効率的な行政運営につながるなど。どの程度が適正化と一概には言えないが10億前後は常に確保していきたい。
質問
22年度の繰越はどのくらいか。いくらぐらい財調に積むのか。
答弁
例年並みの繰越になるのでは。繰越金の半分は積むことになる。
質問
法人税の増は企業業績の回復とあるが。
答弁
21年度は不況のあおり受けた年。22年度は21年度をベースにしたもの。
質問
観光PRや集客増に現場との意識が若干ちがうのでは。
答弁
指定管理を受けている会社の経営のあり方等を含めてアドバイスや指導を虻川副市長にさせていきたい。
質問
住宅費でPFIを取り入れるメリット、デメリットは。
答弁
従来の方式と比べ、どちらの方が財政負担が軽減されるか、メリット、デメリットを比較検討するもの。
質問
北秋田市市民病院の負担金は赤字分が含まれているのか。
答弁
病院事業会計に繰り出しするが、病院事業会計の中で前年度の欠損金に関する補助金として予算化している。
質問
訪問看護体制強化事業補助金は具体的に何カ所に補助する。
答弁
3社を対象としている。阿仁地区の訪問看護ステーションのサテライトは工事費で。
質問
ハイランド体育館の雨もり対策は。
答弁
今後の利用形態を含めて、今後検討していきたい。
質問
観光費の委託料の観光DVDの完成時期は。
答弁
4月に発注の準備をし、秋ぐちに完成させたい。観光地だけでなく地元をPRしていきたい。
質問
公債費15.9%についてどのように認識しているか。
答弁
償還の額は毎年減少している。償還以上の借り入れはしない考えで対応している。
質問
予算全体で、津谷市長のカラーは。
答弁
内陸線の利活用や定期補助、事務事業の効率化を図るためのシステムの構築、医療再生事業などを盛り込ませてもらった。これまで積み残してきたものを片付けながら、北秋田市を外に売り込むための予算。
質問
合川高校の内部等の備品等の処理は。
答弁
市役所内での活用できるものの調査を行っている段階。予算的には計上していない。
質問
来年の小学校の外国語活動導入の指導体制は万全か。
答弁
前倒しで実践している。ALTと教育センターの英語担当の職員、学級担任とで子どもたちと外国の生活文化に関し、外国語での会話などの活動で万全の体制をしいている。
質問
内陸線の関係で、利用者の経費の負担だけか、乗車人数増の具体的なものは。
答弁
高校生の増加については最大限みているので、増加していただけるもの考えている。
質問
物品の貸付収入は。
答弁
光ファイバーのNTTへの貸付料ということでみている。
質問
非常勤職員報酬の見直しは。
答弁
民間等の差は若干あり22年度の夏に一回調整を図っている。今後も内容を検討して差を縮めればと考える。
(2011.3.4)