2011年03月05日
コンテンツ番号3819
郷土の芸能に誇りを
第12回子どもたちの伝承芸能合同発表会が3月5日(土)、市中央公民館で開かれ、4団体の子どもたちが地域に伝わる伝承芸能を披露し、約200人の観衆から大きな拍手を浴びました。
青少年育成北秋田市民会議(千葉文吉会長)の主催。伝承芸能に取り組んでいる子どもたちを激励し、郷土に対する誇りを持たせるとともに、子どもたちの健全な成長を願うことなどを目的として平成11年度から毎年開催されてきました。
同会議では、市内の福祉施設利用者を招待し、交流と慰労の場としており、この日も、サポートハウスたかのすなど市内10カ所の福祉施設の利用者174人が招待されました。
開会式で千葉会長が「これまでで今回が、一番参加者が多く、市民会議としての開催は今回が初めてです。また、阿仁から中学生・高校生の駒踊りの皆さんが参加され、これまでは小学生の方々でしたが、お兄さんお姉さんも参加された。この地域で生活するわれわれにとって、大事な文化を守っていく、末永く伝承していく意味で大変有意義なことだと思います」などと主催者を代表してあいさつしました。
来賓として三澤教育長が「北秋田市にはそれぞれの地域に昔から受け継がれてきた伝統ある郷土芸能がたくさんあります。なかなかその地に行ってみることができないが今日は楽しみにしています。伝統芸能の大切な財産を子どもたちが受け継ごうとして頑張っています。子どもたちの活躍に多いに心から拍手して応援していただくようお願いします」などと激励しました。
この日発表されたのは、鷹巣西小学校の皆さんによる鷹巣祇園太鼓、阿仁の中・高校生の皆さんによる比立内駒踊り、鷹巣南小学校の皆さんによる七日市地区駒踊りと竜森地区駒踊りの4芸能。
はじめに鷹巣西小学校の皆さんが25年前に九州の小倉から伝わった祇園太鼓を軽快かつリズミカルに演奏し、会場から大きな拍手を浴びました。
続いて、明治16年頃から伝わったとされる比立内獅子踊りの皆さんによる勇壮な駒踊りが披露され、拍手とともに会場からは「懐かしいなあ」と声がかけられました。
鷹巣南小学校の5年生のみなさんは七日市地区に伝わる「奴踊り」を披露。赤い襦袢に腹掛け、足袋と豆絞り姿でさぎり奴、扇奴、廻り奴などの演目を軽やかに演じました。最後に6年生のみなさんが竜森地区駒踊りを元気よく披露し、観衆は「めんこいな、上手だな」と感心しながら惜しみない拍手を送っていました。
(2011.3.5)