2011年03月11日
コンテンツ番号3814
ふるさとの文化財を学ぶ
第3回「ろばた講座」(主催合川公民館)が3月11日(金)、合川農村環境改善センターで行われ、参加者がふるさとの文化財について学びました。
ろばた講座は、「明日に向けた社会学」をテーマに、市民一人ひとりが自ら生きるための知識と学習を深め理解することをねらいとして、冬期間に3回開催しているものです。また、旧町時代からは33年目の開催となります。
今回の講座は今年度の3回目となり、合川文化財保護協会、合川地方史研究会が共催。市の広報紙で「ふるさとの文化財」を紹介している照内捷二さんが講師を努め、「ふるさとの文化財の中から」と題し、市内の文化財の紹介などを行いました。照内さんは、昭和41年秋田大学学芸学部を卒業し、平成15年3月まで大館・北秋田市の小中学校教員と37年間務められました。現在、「鷹巣地方史研究会」編集長、北秋田市文化財保護審議会委員、秋田県埋蔵文化財センター運営委員として活躍されています。
始めに、関源一合川公民館長が「文化財については深い意味合いをもっているが、研究している方々は深い知識などで研究されていますが、一般の方々については見る機会、深い話を聞く機会がないということで企画しました。皆さんとともに先生から文化財について学びましょう」などと講師を紹介しながあいさつしました。
講座では、講師の照内さんが「私は研究家でも郷土史家でも歴史学者でもないが、歴史とはおもしろい。いろんなことが発見できる。文化財とは、歴史上、芸術上、学術上、観賞上価値の高いもの、生活の推移の理解のため欠くことができないもの、生活または生業に理解のために欠くことのできないものなどと定義づけられているようです」などと話し、合川地区の指定されている13の文化財や市の指定文化財の中から特に印象に残るものとして「魚形文刻石」(阿仁根子地区)、「白坂遺跡出土品」(森吉桂瀬地区)、「延慶碑」(合川川井地区)、「天保飢饉見聞実録」(鷹巣太田地区)などを紹介しました。
また、文化財を守り、伝え、活かすために未指定文化財の市指定に向け、気運を高め、盛り上げてはいかがか、文化財の道案内板がほしいものだなどと話され、参加した約50人皆さんが熱心聞いていました。
(2011.3.11)