2011年02月03日
コンテンツ番号3792
豆まきで元気に鬼退治
2月3日は節分。市内の各保育園、幼稚園、神社でも恒例の豆まきが行われ、子どもたちや地域の人たちが鬼退治をして災厄を払い、一年の無病息災を願う伝統行事を楽しみました。
立春の前日、季節を分けるこの日に豆を撒くことには、邪気を追い払い、一年の無病息災を願うという意味合いがあるとされ、北秋田市内でも米内沢神社で豆まき行事が行われているほか、保育園や幼稚園、児童クラブなどで子どもたちを対象とした豆まきが恒例となっています。
このうち、たかのす幼稚園(三澤仁園長、園児14人)では、この日を心待ちにしていた園児13人が豆まき行事を楽しみました。はじめに先生から「むかしむかしおにがきた」の紙芝居で、節分に豆まきをするようになったお話を教わりました。そして全員で「おにはそと、ふくわうち・・・・・」と「豆まき」の歌を合唱。
続いて、豆まきに使う豆を炒り、園児たちもひとりずつフライパンの中をしゃもじで混ぜながらお手伝いしました。
豆まきを始める前に、園児たちが「忘れん坊鬼」」「寝坊鬼」「泣き虫鬼」「食いしん坊鬼」「好き嫌い鬼」などとそれぞれが「さよならしたい鬼」を紹介したあと、「さくらぐみ」と「ももぐみ」が交代でそれぞれ自分たちが作った手作りの鬼の面をかぶって豆まきが行われました。
園児たちは「鬼は外、福は内」と元気よく豆を鬼に向かっての投げ、鬼役の園児たちが退散、室内には園児たちのまいた豆が広がりました。豆まきのあとは、鬼をピンにしたボーリングのゲームを楽しんでいました。
阿仁合保育園(田口鐘子園長、園児20人)では豆まき会が行われ、子どもたちは手づくりの鬼の面を付けて、豆まきやゲームなどを楽しみました。
遊戯室で行われた豆まき会では、はじめに田口園長が「みんなの中にいる、怒りん坊の鬼、泣き虫の鬼、いじわるの鬼などの悪い鬼は、鬼は外と言って豆をまき、外に追い出しましょう。鬼が出て行ったら今度は、福は内と言って、やさしいがんばり屋さんの神様が、みんなの中や保育園に来てくれることをお願いしましょう。今日はがんばって悪い鬼を追い出しましょう」と話しかけると、子どもたちは「はーい」と元気よく返事していました。
「豆まきの歌」を歌ったあとに、年男豆まきが行われ、今年七五三を迎える4歳児の男の子5人が、裃(かみしも)を身に着けてステージから豆をまきました。子どもたちは競い合うように豆を拾い集め、豆でいっぱいになった袋を先生に見せて「たくさん取れたよ」と笑顔で報告する子どもや、中には、豆をあまり取れなかった友だちに自分の取った豆を分けてあげるやさしい子もいました。
おやつを食べたあと、子どもたちが紙芝居を見ようとしているところに、若手先生が扮する青鬼と赤鬼が登場。鬼たちは「ウオー」と子どもたちを追いかけ始め、暴れる鬼から子どもたちは逃げ回り、中には先生に泣きつく子もいました。最後に鬼たちは子どもたちの反撃に遭い、カラーボールをぶつけられて外に出て行き、鬼退治をした子どもたちは「やったー」と喜んでいました。
このあと、段ボールで作った鬼のゲームが登場し、子どもたちは玉入れをして元気に遊んでいました。
森吉地区の米内沢神社(鈴木正和宮司)では「節分祭(せつぶんえ)」が行われ、豆やみかんなどをまいて無病息災や商売繁盛を祈願しました。同神社では、地区住民で組織する米内沢共睦会(萩野秀実会長)の協力で神社の年中行事として、毎年開催されています。
はじめに、会員たちが裃(かみしも)をまとった正装で神事に臨み、豆まきに使う豆やみかんとともにお祓いを受けました。
境内には、ご利益にあずかろうと子どもたちを含めたくさんの地区住民が集まりました。会員たちが境内から景気回復の願いも込めながら「福は内〜」と威勢のよいかけ声をかけながら豆やみかんなどをまくと、歓声を上げながら拾い集めていました。
(2011.2.3)