2011年02月15日
コンテンツ番号3775
地域の社会環境に合わせダイヤ改正
秋田内陸縦貫鉄道の平成23年3月12付けダイヤ改正に関する記者会見が2月15日(火)、市役所で開かれ、概要が説明されました。
記者会見には、若杉清一・秋田内陸縦貫鉄道株式会社代表取締役社長、佐藤唯直・北秋田市副市長、石山修・仙北市副市長が出席して行われました。
はじめに若杉社長が「今回の改正については内陸縦貫鉄道の経営始まって以来の大幅なものになります。これまではサービスの向上を図ろうといろいろ多様なニーズに便を合わせてきたが、今回のように高校の統合による地域の社会環境に合わせながら、一方では経営改善と双方にメリットがあるような形で検討した結果のダイヤ改正になりました。減便をすることで支障のない形で、一方では効率化を図りたい」などと概略を説明しました。
今回の改正は、合川高校及び米内沢高校のあきた北鷹高校への統合に伴い、通学の形態が鷹巣方面へ一方向化するため、これまで両校の登下校時間に合わせて設定していて、今回通学輸送の使命がなくなる列車を廃止し、経営の効率化を図るのが主なもので、通学輸送の使命がなくなる列車の廃止が3便、一部区間廃止が2便、利用の少ない列車の一部区間の見直しが1便です。また、12月改正で接続を欠いていたJR鷹ノ巣駅6:37着の列車からの接続の確保、要望の多かった角館駅の午後の時間帯で大曲方面からの普通列車の接続の確保となっています。改正は平成23年3月12日(土)です。
経営的な効果としては、「直接的な経費の削減効果としては23年度で車両の整備費、人件費、動力費等で850万円ほどとシミュレーションしている。間接的な効果を見るとこれ以上の効果を計上できるものと考えている」などと説明。
また、「今後は観光にマーケットをシフトして、沿線の方々と行っていく必要がある。24年度の損益2億円のゴールに生活利用から経営的には観光利用に軸足を移す必要あるのでは。広域の連携商品を作って販売することをやっていきたい」などと述べました。
米内沢と合川の駅については「当社としては無人化を図るべきと考えていたが、地域の賑わい、住民の方々へ提供の場所として無人ではない環境を市側と作ろうと進めています」などと説明しました。
改正に関する問い合わせ
秋田内陸縦貫鉄道株式会社運輸部
電話:0186-82-3231
(2011.2.15)