2011年02月19日
コンテンツ番号3773
森吉山の魅力を考える
森吉山国有林公開フォーラムが2月19日(土)、阿仁ふるさと文化センターで開催され、参加者が森吉山の魅力や森林レクリエーション利用について意見を交換しました。
このフォーラムは、東北森林管理局米代東部森林管理署上小阿仁支署(嶋田理支署長)の主催で、「2011国際森林年記念」として森吉山の魅力的な資源を年間を通して効果的に活用し、地域活性化につなげようと「森吉山における森林レクリエーション利用の未来像を考える」をテーマに行われ、地域内外の有識者や関係者、一般者、イベントに合わせた秋田市からのモニターツアー参加者など約200人が参加しました。また、「うまいを明日へ、プロジェクト」の一環で開催され、阿仁スキー場を会場に雪っこまつりも行われました。
開会にあたり、嶋田支署長が主旨を説明しながら「いろんな知恵やアイデアを出していただき、今後の森吉山の森林レクリーション利用、地域の振興につなげていきたい。2011年国際森林年の国内テーマは「森を歩く」と定めています。このフォーラムを契機に、この地域の森を歩いて、美しい自然や地域の歴史や文化等に触れていただきたい」などと主催者を代表してあいさつ。
来賓として、佐藤副市長は「花の百名山であり、県内で唯一のゴンドラを有する森吉山は、新緑から紅葉、スキーと1年を通じて親しまれています。今後の森吉山の事業の可能性を探る上でも大変重要であり、市としてもありがたい。みなさんには貴重なご意見やご提言をいただきたく、活発なご発言をお願いします」などと歓迎のあいさつをしました。
フォーラムでは、はじめにフリーランスライターで、あきた山の学校代表の藤原優太郎さんが「森吉山の魅力再発見」と題して基調講演を行いました。森吉山のブナ林は直接ふれあえる、クマゲラが生息する森は環境がいいなどと森吉山の魅力を紹介しながら、新しい観光資源として「四季美湖」を上げ、「季節、時間、天候をキーワードにそれぞれの変化を見ることができるのでは」などと話しました。
続いて取組紹介と提言で、特定非営利法人冒険の鍵クーン理事長の村田君子さんが、「楽しいことを続けていると人が集まる。一貫したストーリー性を持って事業にあたること。民間だけではできないので、一方に頼りっぱなしでなく民間と行政が均衡の取れた取り組みをしていくことが重要」などと述べました。
また、秋田内陸縦貫鉄道(株)運輸課長兼営業課長の齊藤伸一さんが森吉山周辺の内陸線の駅や観光事業を紹介。 東北森林管理局企画官の伊藤博通さんが森林の持つ機能を紹介しながら東北森林管理局内の森林の状況、森林レクリエーションの現状や取組事例について説明しました。
このあと、公開ディスカッションが行われ、会場に集まった参加者のみなさんが森吉山の魅力や利用について意見を交わしました。
「2011国際森林年」
2011年は、国連の定める「国際森林年」(International Year of Forests)です。国連総会決議により、国際森林年では、現在・未来の世代のため、全てのタイプの森林の持続可能な森林経営、保全、持続可能な開発を強化することについて、あらゆるレベルでの認識を高めるよう努力すべきとされています。
(2011.2.19)