2011年02月21日
コンテンツ番号3771
摩当山トンネルが貫通
一般国道7号鷹巣大館道路改築事業の摩当山トンネルの貫通式が2月21日(月)、摩当山トンネル坑内で行われ、関係者が貫通を祝うとともに今後の工事の安全と早期開通を願いました。
鷹巣大館道路は交通混雑の緩和や交通事故の削減、一般国道7号の通行止め時における代替機能の確保などを目的とした自動車専用道路として整備を進めているもので、摩当山トンネル(北秋田市栄〜大館市大子内地内)工事は、本坑3336メートル、避難坑3307メートル。平成20年3月に大館側、平成21年2月に北秋田市側から工事が開始され、この日無事に貫通となりました。北秋田市側のトンネル工事は、本坑1293.5メートルと避難坑960メートルを施行するもので、トンネル掘削土を利用して約1.8キロメートルの道路路体盛土を行います。事業費は、20億1300万円で、工期は平成23年3月31日までとなっています。
式典には関係者ら約150人が出席し、はじめに貫通発破が行われ貫通を確認。貫通点を清めたあと吉永宙司所長・能代河川国道事務所長や小畑元大館市長、津谷北秋田市長、工事関係者などによる通り初めの儀が行われました。
発注者あいさつで、吉永宙司所長が「鷹巣大館道路は地方の産業、経済、とくにエコタウンとして国の認定を受けた秋田県北地域とリサイクルポートとしての役割を担う能代港を結ぶアクセス道路、さらには十和田湖、白神山地などの観光振興を支援できるもの。13.9区間の内、最大延長となる摩当山トンネルの貫通により工事にさらに弾みがつくこととなります。今後、残りの工事を早期に完成させ秋田県北地域に必要な道路事業の整備に努めてまいります」などと述べました。
大館市長、北秋田市長が来賓としてあいさつ。津谷市長は「北秋田市と大館市が距離的、時間的に近づくことにより通勤をはじめあらゆる産業活動や利便性の向上、市が誇る森吉山や伊勢堂岱遺跡などがより身近となり、資源活用にますます広がりが持てる。医療面でも各医療機関との連携や、災害発生時の緊急輸送ルートの確保が容易になり、市民の安全安心に大きく寄与できるもの。摩当山トンネルの貫通は秋田北空港ICから二ツ井白神IC間の事業化に向け大きな弾みとなり、北秋田市を含む県北地域振興に向けた大いなる一歩。北秋田市と大館市がこのトンネルを通じ密接な関係ができますことを期待します」などとお祝いのことばを述べました。
このあと、鏡開きが行われ出席した関係者が貫通を祝って乾杯し、今後の工事の安全を願いました。
日本海沿岸東北自動車道は、新潟市から山形県・秋田県を通過して青森市に至る延長約322の高速道路で、二ツ井白神IC〜あきた北空港IC(仮称)間は未事業化区間となっています。昨年11月に計画段階での事業評価を行う計画段階評価に全国3箇所が指定され、同区間も指定。2月28日まで計画検討に関するアンケート調査が実施されています。
(2011.2.21)