2011年01月06日
コンテンツ番号3753
実験などにより理科授業のコツを学ぶ
大学コンソーシアムあきた主催の「脱線する理科授業」が1月6日(木)、市中央公民館で開かれ、受講した市内小中学校の先生などが理科授業のコツを学びました。
大学コンソーシアムあきたは、県内の大学等が連携・協力することにより、それぞれの教育・活動を活性化するとともにその成果を地域社会に還元し、地域の発展に貢献することを目的として設立された団体で、各講座などを開催しています。
今回の講座は、秋田大学北秋田分校の取り組みの一つとして北秋田市で開催され、理科授業を不得意と感じている小学校教員等が理科の実演を交えた授業を体験し、自信をもって児童に楽しく有効な授業が実施できるためのコツを伝授しようと開かれたもので、小中学校教員や講師、小中学校理科支援員などを対象に行われました。
講座は、2部により行われ、はじめに「生物分野の授業のコツ」と題して、動物発生学が専門で動物の発生と生殖、水生動物の消息調査などの教育研究活動にたずさわるほか小中学生への出前授業、高校生向け企画授業、社会人向け公開講座など地域貢献活動にも積極的に取り組んでいる石井照久・秋田大学教育文化学部准教授を講師に迎え行われました。石井准教授は、スライドで水生生物の紹介や教材を例にしながら「生きものに触れさせる、実体験させるのが重要。教師は苦手でも児童と一緒に学べばいい。対象の生きものは何でもよく身近なもの(校内の植物、校木、動物、郷土シンボル生物)でいい」などと先生が生きものを怖がらず接して慣れること、子供たちに実体験させることをアドバイスしました。また、実際にシラス干しを使い、混じっている生物の観察などを体験しました。
続いて「てことてんびん」と題し、ロボット工学、制御工学が専門で大学の講座のほか、小中学生、高校生向けの理科イベントの講師などを努めるなど社会活動に取り組んでいる齋藤直樹・秋田県立大学システム科学技術学部准教授を講師に迎え行われました。齋藤准教授は専門分野である機械工学の観点からも「てこ」は、力を倍増する機械としての側面、「てんびん」は力のつりあい現象の可視化と重要性を説明しながら「なぜ理科実験が必要なのかは、体験や実際の現象をみて条件を変えながら法則性をみていくため。実験で大切なのは、教材を学び失敗しながらすすめていくこと」などと実際にペットボトルや定規などを使ったてんびんで実験を行いないながら説明しました。
講座に参加した先生のみなさんは、理科の授業に活かそうと熱心に受講していました。
大学コンソーシアムあきたホームページ
(2011.1.6)