2011年01月29日
コンテンツ番号3732
保育実践力の向上を目指す
「幼児とつくるこれからの保育(大学コンソーシアムあきた主催)」が1月29日(土)、北秋田市交流センターで開かれ、保育士や幼稚園教諭ら約40人が参加し、これからの保育の理念や実践力向上の方法などを学びました。
大学コンソーシアムあきたは、県内の大学等が連携・協力することにより、それぞれの教育・活動を活性化するとともにその成果を地域社会に還元し、地域の発展に貢献することを目的として設立された団体で、講座や授業などを開催しています。
今回の1日集中講義は、秋田大学北秋田分校の取り組みのひとつとして北秋田市で開催され、保育の質の保証を目指して現代的躾(しつけ)を取り入れ、保育の活性化を図り、幼児の着実な身辺生活の自立を目指すこと、保育の自己診断や保育実践力を伸ばす共同研修の在り方を、演習と生産的討議を通して考え、実践課題の発見と共同研修や自己啓発の方法を学ぶために開かれたもので、保育士や幼稚園教諭らを対象に行われました。
講師の、腰山豊・聖園学園短期大学教授は『幼児とつくるこれからの保育〜確かな保育を願う「心・技・知恵」』と題し、演習を交えて講義を展開しました。
はじめに、腰山教授は「保育者は、子どもが反応するような環境をつくり、良い問いかけをすることが必要。園生活では、季節に合わせた壁面づくりや教材づくりのなかに、子どもが興味をもつような工夫が大切。最近は、子どもが人とふれあう機会が少なくなっていることから、幼保の交流、高校生の体験実習、保護者との交流などを積極的に行い、地域とのかかわりを深めること。また、子どもの耐性がなくなってきている現状をふまえて、我慢強さを気付かせながら、育てることで、生きる力、生きぬく力を育成してほしい」など子どもとのかかわりについて持論を述べました。
また、「各保育園に、お遊戯会など様々な行事があると思うが、そのために普段の保育を離れて、練習したり準備したりするのではなく、気楽に自然体で行事に向かえるような環境づくりも必要。また、コーナー保育などを通じて、子どもの主体性を育むような工夫をしてほしい。そして、子どもとともに保育をつくり上げ、生き生きとさせる生活習慣を体得させるなどして、保育の成果を確かにし、周りから頼りになる保育を築いてほしい」などと様々な保育の技を活かして、実践力の向上に繋げることが重要であると講義を展開しました。
このあと、保育士らが自身の保育の自己評価・自己診断をして、課題を見つけて解決に向けて取り組む方法や保育向上のための実践技などを演習を交えて学びました。
参加者らは、保育の心と技と知恵を学び、保育の実践力向上に活かそうと積極的な姿勢で学んでいました。
(2011.1.29)