2011年01月30日
コンテンツ番号3730
和太鼓の魅力あふれる演奏を披露
太鼓グループ鷹巣ばやし普及会(野呂俊二代表)の定期演奏会『ザ・太鼓』が1月30日(日)、市文化会館で開催され、迫力とリズム感あふれる太鼓演奏を披露しました。
同会は、鷹巣神社の祭典を盛り上げようと昭和58年に発足し、今年で28年目。以来毎年巡行演奏を重ね、夏祭りのお囃子として定着しました。その後、創作曲の演奏を中心に県内外のイベントを始め、県内の有志とともに台湾公演も成功させました。また、秋田県の太鼓振興のために毎年3月に開かれる和太鼓講習会では講座を受け持ち、若手の指導育成や太鼓音楽の普及向上に努めています。「まず打ち手の自分が楽しもう」をモットーに活動しています。
定期演奏会は、これまでのレパートリーを振り返り、その習熟を図り、新たに加わったメンバーとともに、これからの鷹巣ばやしの演奏活動を展望することを目的に開催されました。
メンバー全員がによる「寄せ太鼓」でオープニング。野呂代表が「今日は力一杯、みんなで打ち込んでいい、演奏をみなさんにお見せしたい」などとあいさつし、曲やメンバーなどを紹介しながら演奏会が始まりました。子どもたち用に作曲されたオリジナル曲で小気味よいリズムの演奏「スタンパー」、秋田県講習会の課題曲として習得したパワフルで優雅な振り付けによる「末広太鼓」、大太鼓と締太鼓の掛けあいが小気味よいリズムの演奏「阿吽(あうん)」が次々と披露され、聴衆を太鼓の世界に引き込みました。
また、ゲストとして毎回参加している横浜市在住の尺八演奏家で都山流師範・西村的龍山(にしむらてきりゅうざん)氏が紹介され、尺八の演奏を披露。「コンドルは飛んでいく」など尺八のイメージが一新するステージが繰り広げられました。続いて、西村氏と普及会にみなさんが「蒼風(そうふう)」を演奏し、切ない尺八のメロディラインを和太鼓のリズムが引き立てドラマチックな展開に、観衆の皆さんが聞き入っていました。
後半ではスピード、パワー、テクニック三拍子そろった鷹巣ばやしのイチ押しの曲「檄(げき)」、フィナーレとして同会の原点「鷹巣ばやし」が出演者全員で力強く演奏され、会場が一体となって締めくくり、太鼓の響きによって元気と勇気を与える演奏会となりました。