2012年11月03日
コンテンツ番号2498
郷土出身の音楽家の名曲を歌い継ぐ
第7回浜辺の歌音楽祭(加賀隆寛・実行委員長)が11月3日(土)、北秋田市文化会館で開催され、市内の保育園児や小中学生、コーラスグループが成田為三の楽曲や趣向を凝らした合唱曲を発表し、美しい歌声を響かせました。
同音楽祭は、「浜辺の歌」をはじめ、優れた童謡や歌曲などを数多く作曲し、日本を代表する作曲家として知られる米内沢出身の成田為三(1893 -1945)を顕彰するとともに、歌声のあふれる活気あるまちづくりにつなげることを目的として開催されています。
今年の音楽祭には、保育園児、小中学生、一般のコーラスグループなど21団体が参加、約650人が出演しました。
開会セレモニーでは、はじめに成田為三作曲の『浜辺の歌』、『秋田県民歌』を全員で合唱。続いて三澤仁教育長が「この音楽祭は今回で7回目を迎えます。郷土が生んだ世界的に有名な成田為三先生のご功績をたたえ、先生の残した数多くの名曲を北秋田市の皆さんが歌い継いでいくことを目的に行っている音楽祭です。今日は皆さんに二つお願いがあります。一つは、日頃の練習の成果を思う存分、出し切って歌ってもらいたい。もう一つは、歌は歌うことはもちろん、聴くこともことも楽しみの一つ。今日は他の人たちの歌もよく聴いて、どうしたらもっと上手く歌えるか学びながら聴いてもらいたい」などとあいさつを述べました。
この後、加賀実行委員長が、当音楽祭の講評と合唱指導の講師を務める山崎朋子先生を紹介。加賀実行委員長は「昨年は、演奏者を招き記念演奏を行っていましたが、たくさんの方々から講師の方から講評をお願いしたい、講評を今後の合唱に活かしていきたいとの要望があり、今回、山崎先生にお願いすることにしました。先生は現役の中学校の教師ですが、たくさん作曲もされています。今日は先生のお話を聞いて、良い所を更に伸ばし、今後の皆さんの音楽活動がより楽しいものになってほしいと思っています」などと講師の紹介と、今後への期待を述べました。
午前・午後の2部構成でプログラムが始まり、午前中の第1部には、「女声合唱団コール・もりよし」の皆さんの合唱を皮切りに「鷹巣中央保育園・鷹巣東保育園」「綴子小学校」「前田小学校」「浦田小学校」「はまべのうたキッズ」など、園児・小学生を中心に12団体が出演しました。今年度で閉校となるため、これが最後の出演となる浦田小学校は、ハンドベルで「浜辺の歌」を演奏。その後、浦田小学校の歌「みんなのうら山」を全校合唱しました。また、「鷹巣中央保育園・鷹巣東保育園」の発表では、園児らが振り付けを交えながら2曲を合唱。子どらしい元気溢れる歌声と振り付けに、満場の観客からは大きな拍手が送られました。
午後からは、「森吉中学校」「鷹巣混声合唱団」「女声合唱団る・それいゆ」など、中学生や一般を中心とした9団体が出演。日頃の練習の成果を発揮し、各団体とも素晴らしい歌声を披露しました。
また、米内沢小学校の発表では、成田為三が作曲した「秋田県民歌」を合唱。多くの県民に愛される歌を、心をひとつにして美しいハーモニーを響かせました。
出演団体 | 発表曲 |
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女声合唱団コール・もりよし | うらうらと/木曽節/おてもやん |
鷹巣中央保育園鷹巣東保育園 | りすりす小リス/勇気100% |
綴子小学校 | 浜辺の歌/風が吹いている |
前田小学校 | この星に生まれて/前田小学校校歌 |
はまべのうたキッズ | 赤い鳥小鳥/手紙を出したよおばあちゃん/あめふりくまのこ |
浦田小学校 | 浜辺の歌/みんなのうら山 |
合川小学校 | 浜辺の歌/合川小学校校歌 |
浜辺の歌音楽館少年少女合唱団 | 赤い鳥小鳥/小さいおくりもの/地球星歌〜笑顔のために〜 |
鷹巣西小学校 | エール!!/ふるさと |
鷹巣小学校 | 翼をください/浜辺の歌 |
鷹巣中央小学校 | ふるさと/秋田県民歌 |
米内沢小学校 | 浜辺の歌/つばさをだいて |
出演団体 | 発表曲 |
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M・M・C | りすりす小栗鼠/きかんしゃ公園の町/ハピネス〜音楽で織りなすぼくらの未来〜 |
レディース・コリーナ | 古戦場の秋/ピアニシモの秋/少年時代 |
鷹巣南中学校 | 翼をください/大地讃歌 |
角館混声合唱団 | 春の小川/おぼろ月夜/夏は来ぬ/村祭り/ふるさと |
森吉中学校 | 秋田県民歌/モルダウ |
鷹巣混声合唱団 | 浜辺の歌/ブルー・シャトー/家族になろうよ |
鷹巣中学校 | 唱歌の12ヶ月からうみ・村まつり/さんぽ |
鷹巣声楽研究会混声合唱団 | 歌声はたとえば大きな樹/瑠璃色の地球/いのちの歌 |
秋田声楽研究会合唱団 カント・アムゼル |
ミッドナイト・ブルース/はるか光のかなたへ |