2012年11月16日
コンテンツ番号2362
考えよう相手の気持ち、育てよう思いやりの心
(2012.11.16)
平成24年度「子ども人権デーの集い」が11月16日(金)、合川中学校体育館で開かれ、人権の標語や作文の表彰と発表などが行われ、小中学生や関係者など約250人が参加し人権への理解を深めました。
子ども人権デーの集いは、大館人権擁護委員協議会(成田純一会長)などが組織する、秋田県北地域人権啓発活動ネットワーク協議会が主催するもので、同協議会が募集した小学生人権標語コンテストと中学生人権作文コンテストの優秀作品表彰や発表など、人権擁護啓発活動の一環として、大館、鹿角、北秋田の各地区持ち回りで行われており、今回で7回目の開催になります。
はじめに、成田会長が「今日は第1部人権標語と作文の発表と表彰、第2部では桑山氏による映像と音楽のシンクロ『地球のステージ』があります。世界各地で起きている紛争、災害、貧困などを知り、何かを考える機会になってほしいと思っている。今日この人権デーの集いで学んだことが、学校や家庭、地域で存分に活かされることを期待しています」などとあいさつ。
続いて、来賓の三澤仁市教育長が「人権とは人間が生まれた時に持つ社会的権利です。今年は、学校でのいじめが大きな社会問題になりました。平成23年度は全国の小・中・高で200人が何らかの理由で命を絶っています。いろいろな問題に悩み、追い詰められ、命を絶ってしまったと思います。いじめは、いじめている方は軽い気持ちでいじめているかもしれませんが、いじめられている方にとっては心身ともに深い傷を負っている、これは人権侵害です。学校ではみんなで協力し合い、楽しく生活してもらいたい」などとあいさつを述べました。
この後、小学生人権標語(519点の応募)と中学生人権作文(256点の応募)の中から、優秀作品それぞれ10人が表彰されました。表彰の後、小学生人権標語の受賞者はステージに一列に並び、順番に一人ずつ自分の標語を読み上げ発表しました。また、中学生人権作文では、入賞の金まどかさん(森吉中3年)、鈴木沙希さん(合川中2年)がそれぞれ発表しました。
第2部の桑山紀彦氏による映像と音楽のシンクロ『地球のステージ』では、桑山さんが実際に世界を回り撮影した写真映像をスクリーンに写し、その時に体験した話などを交えながら、映像と歌によるコンサートが行われました。桑山さんは話のなかで、世界の情勢や人と人との出会いについての話のほか、人権については「相手に興味を持つことが、相手の人権を大切にしようとする始まり」などと生徒たちに語りました。
大館人権擁護委員協議会人権作品
氏名 | 学校名 | 学年 | 標語 | 県提出作品 |
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金 夏織 | 米内沢小 | 5年 | みな平等 老若男女 差別なし | ○ |
高橋 百花 | 綴子小 | 6年 | 咲かせてみよう とじた心へ 笑顔の花を | |
鈴木 和真 | 浦田小 | 5年 | いじめ見て みすごすあなたも いじめてる | ○ |
畠山 友花 | 鷹巣南小 | 6年 | 君のその 悩みを私に うちあけて | |
伊藤 昂平 | 鷹巣東小 | 6年 | 人権を、おかして残る深いキズ | ○ |
堰 可子 | 合川北小 | 5年 | いじめをね とめるきみこそ 強いのさ | ○ |
田中 優衣 | 合川小 | 6年 | 勇気出し 声をかけよう 「大丈夫」 | |
北郷 美沙希 | 上小阿仁小 | 6年 | 助け合い 共に手をとり 輪(和)になろう。 | ○ |
石戸谷 唯登 | 大館南小 | 5年 | 親でもね あるんだよ 言って良い事悪い事 | ○ |
兎澤 佑佳 | 平元小 | 5年 | やめようよ その一言が 救いの手 | ○ |
※鈴木和真さんは、県の小学生人権標語コンテストで奨励賞を受賞しています
※本郷美沙希さんは、県の小学生人権標語コンテストで最優秀賞を受賞しています
氏名 | 学校名 | 学年 | 作文題名 | 県選出作品 |
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高橋 祐喜 | 鷹巣中 | 1年 | 強い心の持ち主 | |
鈴木 アリサ | 鷹巣南中 | 3年 | 努力し続ける人でありたい | ○ |
工藤 七瀬 | 合川中 | 3年 | 今も続いている「戦争」 | |
鈴木 沙希 | 合川中 | 2年 | 貧困生活に一筋の光 | ○ |
金 まどか | 森吉中 | 3年 | 曾祖母の大きな存在 | ○ |
佐藤 美侑 | 阿仁中 | 2年 | 共生社会を目指して | |
桜田 雛 | 阿仁中 | 2年 | 私が願う社会 | ○ |
黒澤 実紀 | 花輪第一中 | 2年 | 未来の男女共同参画社会 | ○ |
兎澤 真衣子 | 花輪第二中 | 2年 | いじめや差別のない世界に | ○ |
石坂 愛矢 | 八幡平中 | 3年 | 平和な世界とはなにか |
※鈴木アリサさんと金まどかさんは、県の中学生人権作文コンテストで優秀賞を受賞しています
※桜田雛さんと兎澤真衣子さんは、県の中学生人権作文コンテストで奨励賞を受賞しています