2012年11月23日
コンテンツ番号2354
息を合わせて軽やかなバチさばき
(2012.11.23)
北秋田鷹巣祇園太鼓振興会(今立明代表)による第22回北秋田祇園太鼓審査会が11月23日(金)、文化会館で開かれ、会員らが日頃鍛えた演奏技術を競い合いました。
北秋田祇園太鼓振興会は昭和60年、旧鷹巣町の「太鼓の里づくり構想」に合わせ、鷹巣銀座通り商店会の青年部が北九州市の「小倉祇園太鼓」にならい取り組み出したのが始まりで、小学校への和太鼓が配置され子どもたちに指導が始まり、平成5年に「鷹巣祇園太鼓振興会」が結成されました。
振興会ではその後、会の活動目標に青少年の健全育成、生涯教育の奨励などを掲げ、各地区の小学校などで太鼓の指導を続けながら、現在に至っています。これまで指導を受けた子どもたちは1600人を越えています。この日も審査に臨んだ小学生を中心に、多くの叩き手が審査会に参加しました。
開会式では、中高生、一般による八丈太鼓のオープニング演奏が行われたあと、今立代表が「お陰様で審査会は22回目を迎えることができました。1985年に祇園太鼓の種を植えてから27年が経ち、当初の予定では30年経てば相当の花が咲くんではないかと思っていましたが思うようにいかず、やっと基礎ができつつある状態です。今日は小学生が60人、中高生が40人、卒業生が35人参加します。また、3人のALT外国語指導助手の皆さんも参加します。今日は最後のフィナーレまでゆっくり演奏をお楽しみください」などと主催者あいさつ。
続いて、来賓の市教育委員会生涯学習課の佐藤要課長が「北秋田鷹巣祇園太鼓振興会の今立代表をはじめ、会員の皆様には、旧鷹巣町の時代から太鼓の町づくりに貢献しようと、各小学校の児童を対象に祇園太鼓を子どもたちに温かく指導してくださり、審査会も22回を数えるに至りました。また、太鼓を通して青少年の健全育成と地域交流の活動により多くの人々に演奏による感動を与えこられました。長年活動してこられた振興会の方々の熱意とご指導に心から感謝とお礼を申し上げます。今日参加される皆さんは、これまで練習された成果を存分に発揮され、最高の賞を摂っていただきたいと思います。演奏を楽しみにしています」などと激励しました。
祇園太鼓は、2人の打ち手が太鼓の両面に横向きに立ち、ジャンガラと呼ばれるスリ鉦をリード役に「ドロ打ち」(表)と「カン打ち」(裏)の2人が独特のリズムを繰り返し叩き合うもので、素朴でありながら伝統の重みを感じさせる打法は和太鼓の原点といわれています。
模範演技の後、ばちさばき、力強さ、リズム感、チームワークなどによる個人の部、団体の部の審査が始まり、個人の部には15組、団体の部に7団体が参加し、この日に合わせて練習を重ねた成果を発表しました。
また、阿仁公民館移動奨励室チーム、心身障害者福祉施設合川新生園の「祇園太鼓クラブ」、ALTチームがゲストとして出演。そして、保護者や中高生による演奏の後、審査会の締めくくりとして100人打ちの合同演奏でフィナーレを飾りました。