2012年10月04日
コンテンツ番号2342
間伐材の活用促進に期待
(2012.10.4)
津谷市長の定例記者会見が10月4日(木)、市役所で開かれ、今月行われる「間伐材を始めとした国産材の活用促進に関する協定書」の調印式や第6回北秋田市産業祭などについて説明しました。
主な会見の要旨は次のとおりです。
「間伐材を始めとした国産材の活用促進に関する協定書」の調印について
10月31日に東京都港区役所で「間伐材を始めとした国産材の活用促進に関する協定書」の調印式が行われます。これは、港区が昨年10月から行っている「みなとモデル二酸化炭素固定認証制度」に基づくもので、協定を結んでいる自治体から産出される木材や木材製品の中で、適切な森林管理と伐採後の再植林が保証されたより高い環境保全価値を持つ木材を、同区内の公共施設や民間建築物などの建設の際に、推奨して使用し地球温暖化防止へ貢献することを目的としているものです。
この調印式には全国で16自治体が参加し、県内からは当市の他に大館市と上小阿仁村も参加します。地元の森林組合や製材業者にとっても、地元の良質な木材の大きな宣伝効果となりますし、市産木材の流通促進にもつながるものと大いに期待しています。 今回の港区の他にも、都市部の自治体では同様の制度が創設される傾向にあるとのことですので、情報を収集しながら今後も同様の制度があれば積極的に参加していきたいと考えています。
第6回北秋田市産業祭について
10月20日〜21日の2日間「農・商・工の大集合!!笑顔 発信 北秋田」をテーマに「第6回北秋田市産業祭」を鷹巣体育館を主会場に開催します。
産業祭では、市の農産物や直産品の直売をはじめ地場産業を広くPRし、産業振興と地域の活性化を目的にあらゆるイベントが行われますが、今回の産業祭では、日本バター餅協会の設立及びバター餅の里宣言を行うなど、特に力を入れてきているバター餅に関連した4つの企画を行う予定です。一つ目は、初日のオープニングセレモニーで「北あきたバター餅」イメージキャラクターの発表とバター餅の餅まきを行います。二つ目は「BMセレクション2012〜北あきたバター餅プロコンテスト〜」です。これは、北あきたバター餅の商標使用を許可された方々が一堂に会し、一般来場者500名から率直な評価を頂くもので、評価の高い4つのバター餅を「BIG4」として認定し、さらなる普及とレベルアップを目的として開催するものです。三つ目は、一般市民からの応募による『このバター餅 おいしいね!写真展』を開催します。これは、バター餅のおいしさのPRとともに、市民に愛される特産品として、新たな魅力を発見していただく機会とすることを目的としています。そして、四つ目は、北秋田市出身のシンガーソングライターである本城奈々さんがライブステージでバター餅のイメージソングを披露してくれることになっています。また、その他にも警察や消防そして自衛隊の車両の展示やパネル展など、たくさんのイベントを用意していますので、ぜひ市内の方々、市外の方々にも、この機会に会場に足を運んでいただき、北秋田の魅力の詰まったこの産業祭を楽しんで頂きたいと考えています。
市内企業の雇用拡大について
新東北メタル株式会社では、これまで行ってきた増床工事が終了し、この10月から24時間操業の増産体制となることから、新たに25名の雇用拡大が行われました。これによって、同社ではこの2年間で50名の雇用増となり、来年の新卒者につきましても地元高校からの採用についてのご協力をいただいています。 これも、昨年から親会社である日立建機株式会社への訪問の大きな成果であるとうれしく思っています。 市としても、アクセス道路の整備をはじめとする側面支援を行っているところですし、製造業が厳しい中にあっても、日立建機と新東北メタル両社では増産体制が続くとのことですので、今後もさらなる雇用拡大につながるような働きかけを行っていきたいと考えています。
また、日立建機と新東北メタルの他にも、これまでこの地域に進出している企業の本社やその取引先などにもトップセールスを行ってきました。新しい企業の進出は難しいのですが、現在ある企業が1人でも多く地元の方々を雇用していただくよう、これからも働きかけていきたいと考えています。
主な質疑応答
秋田八幡平クマ牧場の熊の受け入れについて、県との協議の現状は。また、県では12月定例議会で、これからの運用など方向性を示したいと話しているが、それに向け市からの要望などは。
先月、ツキノワグマ6頭だけでも10月中に受け入れてくれないかと県から話しがあったが、現在も内部で協議中であり、正式に回答はしていない。
また、市からの要望というのは具体的にまとまっていないが、熊の受入には何よりも安全対策をしっかりしたものにしなければならない。
ヒグマを受け入れるには檻や塀も新しくしなければならないし、増設する場所についても土質が難しい所ですので、知事は12月県議会で審議したいと話しているが、いろいろと時間は掛かるのではないかと思っている。
熊の受け入れについて、県では今年度のスケジュールを組んでいるようだが、市のスケジュールは。また、県で全額負担するという考えをどう思うか。
市としてのスケジュールはない。県としては、市としても受け入れについてどうしたら良いか考えてほしいというのがあると思いますが、市としては県が苦慮されている事と動物愛護の面から、お手伝いしたいという気持ちからの話しですので、県でしっかりとした考えを示してから、市の考えや要望を出しながら協議していくものと考えている。県の負担に関しても、当初から市で全額負担するのではなく、県や国、その他団体の支援をいただければ受け入れてもいいという考えですので、県で全額負担の話をしたことは、こちらとしては当然の事と思う。
野田改造内閣について、どう思われているか。
課題も山積し、野党から解散の圧力もあるなか、どうやって舵取りしていくのかなという思いだが、何よりも心配しているのは、赤字国債が発行できないかもしれないということで、そうなれば地方財政にも大変影響してくる。野党は解散を法案成立の条件にしているようだが、いま国民が必要としているもの、それは政局ではない。与野党とも自分たちの政策を通すことだけを考えないで、国民のことを考え、同じテーブルについて腹を割って話し合いをしてもらいたい。