2012年10月17日
コンテンツ番号2299
車両の構造を習得し万一に備え
(2012.10.16)
鉄道事故対応講習及び訓練が10月16日(火)、阿仁合駅で行われ、北秋田市の消防職員と内陸縦貫鉄道株式会社の社員が参加し、万一に備えました。
この講習と訓練は、車両の構造や特徴を知ることにより、万一、鉄道事故が発生した場合に、より安全に救助するために北秋田消防本部が開催したもの。北秋田市消防本部の消防職員と秋田内陸縦貫鉄道社員合わせて約30人が参加しました。
はじめに秋田内陸縦貫鉄道株式会社の酒井一郎代表取締役社長が「鉄道事故は雪の季節になると毎日の鉄道運行にも危険を伴うことがある。その季節を前にして、今このような形で、鉄道事故の訓練をしていただくことは大変ありがたい。この訓練は、事故を防ぐ効果もあるので、これからの業務に生かすため、当社の社員も真剣に取り組んでいきたい」などとあいさつ。
続いて北秋田消防本部の高橋進消防次長が「今まで、このような訓練を行ったことがなく、今年2月に事故があり、そのときの対応に苦労したこともあり開催した。車両は1両30トンほどの重さがあり、我々がこの重量に対し、安全に確実に救助活動できる方法を習得してもらえればありがたい。訓練を受け、災害が発生した場合は、速やかに対応できるようがんばってください」などとあいさつしました。
講習では、秋田内陸縦貫鉄道の車両区の担当者が、車両や台車の種類、車両構造、各種コックの識別や役割等を説明。続いて、車内からの救助する一つの方法として、座席の椅子を取り外し、担架の代替として使用できないか、車内からホームを使わずに直接線路へ効率よく降車させる方法、また、車両の下から担架やボードを使って救出できないかなどを試しました。さらに、車輪の下に挟まれた場合を想定し、車両をどのような方法で持ち上げられるのかなどを、確認しながら訓練しました。