2012年10月27日
コンテンツ番号2256
文化活動の成果多彩に
(2012.10.27)
第7回北秋田市文化祭が10月27日(土)に開幕し、演示部門の市文化会館ではグループや家族連れなど大勢の市民らが訪れ、歌や踊などの芸能発表で文化の秋を楽しみました。
(文化祭カメラスケッチ)
今年の文化祭は、演示部門が文化会館で10月27日(土)と28日(日)の2日間、展示部門は森吉スポーツセンターで11月10日(土)から12日(月)までの3日間の日程で行われます。
午前9時から文化会館で始まった演示部門では、はじめに北秋田市文化祭の成田陸雄実行委員長代理が開会のあいさつをし、新日本舞踊千川流鷹巣千川会による演舞を皮切りに、合唱や民謡、筝曲、フラダンスの演目が次々に披露されました。
午前11時30分からは平成24年度北秋田市芸術文化表彰が行われ、長年にわたり市の芸術文化の振興に貢献された方を表彰する市文化功労者表彰は、団体の生田流筝曲日本当道会秋田支部琴秋会碇谷社中、個人では陶芸同好会の奥田実里さん、艸萌会の作山キヌさんが選ばれました。
また、市文化奨励賞は優れた芸術作品などを創作された方などに贈られるもので、第53回秋田県美術展覧会の洋画部門で入選した佐藤久夫さん、第27回全国臨書摸刻展で心芸墨美大賞と招待審査員特別賞を受賞した藤島恵美子さんが受賞しました。ステージでは、津谷市長が芸術文化功労賞受賞者と芸術文化奨励賞受賞者一人一人に賞状と記念品を手わたしました。
文化祭の開催にあたり、津谷市長は「いよいよ今日から、皆様の芸術創作活動を発表し楽しむ、北秋田市文化祭が開催されました。今年は、舞台発表が本日より2日間にわたって開催され、展示の部は、11月10日から3日間、森吉総合スポーツセンターで開催されます。ぜひこの期間、多くの皆様にご来場いただき、たくさんの作品を鑑賞していただきたいと願っています。また、芸術文化表彰を受けられた皆様には、改めて心からのお慶びを申し上げますとともに、皆様のこれまでの創作活動に深く敬意を表します。そして、皆様も既にご承知のことと思いますが、平成26年度には国民文化祭という大きな芸術の祭典が秋田県全域で開催され、北秋田市でも、現代詩フェスティバルなど様々なイベントが開催される予定です。芸術文化活動に関係されます皆様には、ぜひ国民文化祭にも参加されて、北秋田市の芸術を広く全国に発信し、大いに盛り上げていただきたいと思います。結びに、文化祭を通して市の芸術文化活動がますます発展することをご祈念します」などとあいさつ。
続いて、受賞者を代表して芸術文化功労賞を受賞した生田流筝曲日本当道会秋田支部琴秋会碇谷社中の山城奎子さんが「このたびは立派な賞をいただき、そのうえご来賓の方々参列のもと、授与式を開催していただき、ありがとうございます。今回表彰された5人の活動分野はそれぞれ違っていますが、これからも健康に留意し、いただいた賞に負けないよう更なる研さんを積み重ねていきたいと思います。また、微力でありますが、今まで以上に地域社会への貢献につながる活動を続けていきたいと思います」と謝辞を述べました。
表彰の後、記念公演として鷹巣高校出身で和太鼓・ドラム・パーカッションプレーヤーの田中まさよしさん、ホーメイ・イギル、口琴の尾引浩志さん、ダンスの花火さんによるダイナミックな太鼓演奏、楽器演奏や歌、ダンスのライブステージを披露しました。
引き続きステージでは、大正琴や日舞、音楽演奏、コーラス、朗読、マンドリン演奏など各団体が日頃の練習の成果を披露し、鑑賞に訪れた市民らが大きな拍手を送っていました。
明日10月28日(日)は、演示部門が北秋田市文化会館で午前9時から午後4時まで行われます。
プログラム(出演団体)の詳細はこちら
平成24年度北秋田市芸術文化功労者
団体
生田流筝曲日本当道会秋田支部琴秋会碇谷社中
40数年前に碇谷あゑ氏らにより創設、平成10年碇谷あゑ氏没後は三沢香氏が後継者となって、 社中内では「和と技」を心がけ初春ひき初め会、ゆかた弾いなど、永年にわたり伝統芸術の継承活動 を引き継ぎ現在に至る。また、日本当道会主催「全国大会」、鷹巣芸術文化協会主催「邦楽祭・文化 祭」、地元商工会婦人部主催「新春交流会」への出演に加え、社会福祉施設や地元各施設等へのボラ ンティアで出演するなど芸術文化活動に加えて社会活動にも貢献は多大である。
個人
奥田実里さん(桂瀬)
旧森吉町の陶芸同好会会長を務め、陶芸の普及とその指導力は多大であり、平成2年から秋田県美 術展覧会(陶芸)に連続14年も入賞するなど、その実力は高く評価されている。 また、陶芸の技術を活かして浦田小学校の土器づくりに協力し、野焼き指導を20年以上続けるほ か、生涯学習の普及指導にも尽くした。 現在は、北秋田市芸術文化協会森吉支部の事務局長として、芸術文化団体の指導に尽力されている。
作山キヌさん(阿仁真木沢)
在京中、横浜市墨桜会で数々の書画が作品展に入賞。帰郷後は夫・礼造氏とともに「艸萌会」を 創設し、自宅や公民館等で月例会を先導し、講師兼世話人として書画の普及に努める。グループリー ダーとしての素質に優れ、温和な人柄と助言指導により、艸萌会からは各種展示会入賞者も増え、北 秋田市美術展などにおいては、書道、日本画、洋画、各部門において毎年多くの受賞者を出してい る。多年にわたり書画部門のみならず芸術文化活動の振興につとめ、現在、北秋田市芸術文化協会阿 仁支部副支部長として会の発展につくしており、功労者として推薦するに価すると認められる。
平成24年度北秋田市芸術文化奨励賞受賞者
個人
佐藤久夫さん(あけぼの町)
第53回秋田県美術展覧会 洋画部門 入選
藤島恵美子さん(綴子下町)
第40回日本の書展 臨書部門 入選
第27回全国臨書摸刻展 心芸墨美大賞・招待審査員特別賞 受賞