2012年09月07日
コンテンツ番号2237
解体する建物を使用し、実践的訓練
(2012.9.7)
災害対応訓練が9月7日(金)、旧鷹巣小学校で行われ、北秋田市消防本部の隊員が、建物の崩壊や火災を想定しての訓練を行い、隊員相互の連携や技術の向上を図りました。
今回の訓練は、旧鷹巣小学校の解体が決まったことから、普段では実施が困難な防火シャッターの切断や、粉塵等で環境が悪い中での救助活動など、実践的な訓練が行われました。
はじめに行われたのは、防火シャッターの切断訓練。大量の火花が散り、ごう音が鳴り響くなか、隊員らは切断箇所などを確認しながら、交代で訓練を実践していました。
続いて、1階部分が崩壊し、内部に要救助者が取り残され、酸素も不足している状況を想定しての訓練。始めに送排風機で、2階の床面開口部から1階に新鮮な空気を投入。続いて空気呼吸器を装着した隊員が1階に下り、救助者に見立てた重さ30キロの人形に素早く処置をほどこし、吊り上げ救出を行いました。
次に、建物の2階から火災が発生し、3階と2階にそれぞれ逃げ遅れた人がいることを想定した訓練が行われました。まずは3階にいる手振り救助者をはしごを使用して救出、その救出の途中で2階に意識のない救助者を発見し、すぐに次の救助を行うというもの。非常に気温も高い状況の中にも関わらず、防火服を装着した隊員らはきびきびとした動きで、はしごとロープを使い2人を救助。救助した後には、実際に2階に放水するなどし、実践さながらの訓練を行いました。