2012年09月23日
コンテンツ番号2187
黄金の稲穂が実る内陸路を鉄人たちが力走
(2012.9.23)
北緯40度秋田内陸リゾートカップ第22回100キロチャレンジマラソン大会が9月23日(日)、仙北市角館・北秋田市鷹巣間をコースに行われ、100キロ部と50キロ部に今年も全国各地から1700人を越えるランナーがエントリーし、秋の内陸路を力走しました。
同大会は1989年、秋田内陸縦貫鉄道(秋田内陸線、延長94.2キロ)の全線開通を記念して始まったもので、コースは仙北市角館から北秋田市鷹巣までの100キロ。2005年の第17回大会まで連続して開催され、これまでの参加者は2万人を越えています。
2006年と2007年は、秋田わか杉国体の準備などボランティアの確保や財政上の事情から同大会は中止となり、昨年は、東日本大震災により開催が危ぶまれましたが、地域活性化と全国に「元気と笑顔」を発信しようと開催にこぎつけ、今年の大会は「絆」をテーマに開催され、22回目を数えます。
今年の大会には、100キロの部(角館〜鷹巣)にこれまで10回以上完走したクリスタルランナー126人を含め1294人、50キロの部(阿仁比立内〜鷹巣)に414人の計1708人がエントリーしました。
100キロの部は午前4時30分に仙北市の角館広域交流センター前を、50キロの部は午前10時30分に阿仁比立内をスタート、ランナーたちは沿道からのたくさんの声援を受けながらコースを北上、北秋田市交流センター前のゴールを目指しました。今年は各スタート時間、ゴール時間ともに昨年より30分繰り上げられました。
スタート地点から約8キロの仙北市西明寺では、ランナーが通過する午前5時頃から、西明寺小学校の野球とミニバスのスポーツ少年団に所属する約40人の児童とその家族らが、ランナーとタッチを交わしながら熱い声援を送っていました。
また、コース沿道20カ所に設けられたエイドステーションでは、水やスポーツドリンク、コーヒー、お茶などの飲み物のほか、おにぎりやバナナ、レモン、梅干し、氷砂糖、塩なども置かれ、ボランィアスタッフがランナーをもてなしました。
難所の大覚野峠を越えて北秋田市に入ったランナーは、比立内で50キロに出場したランナーと合流し、沿道にはさらに多くの市民や家族らが「がんばれー」と声を掛けたり、拍手を贈ったり、手づくり看板にメッセージを書いたりしてランナーを応援していました。
男子100キロの部で優勝したのは、昨年も2位に入賞している、秋田県の二方克明さん(39)。タイムは7時間5分47秒で、昨年に引き続き2回目の出場にして、見事に優勝を飾りました。
また、女子100キロの部で優勝したのは、昨年も3位に入賞している、東京都の和地朋子さん(48)。タイムは9時間6分50秒で、今回は見事に優勝を飾りました。
【優勝者インタビュー】 男子100キロの部 二方克明さん
昨年2位から、今年は見事優勝を飾りました。ご感想を。
「昨年2位ですごく悔しい思いをしながら、今年1年努力してきたので、本当に嬉しいです」
大変長い距離でしたが、沿道を走られている時は、どのような気持ちでしたか。
「沿道の皆さんに声を掛けていただき、その度に元気をもらい、最後までペースを落とさずに走ることができた。沿道の皆さんには本当に感謝しています。」
(以上表彰インタビューから)
【優勝者インタビュー】 女子100キロの部 和地朋子さん
昨年3位から、今年は見事優勝を飾りました。ご感想を。
「タイム的には良くなかったのですが、やっぱり優勝は気分が良いです」
自分の走りを振り返ってみて、今どう思われますか。
前半でスピードを抑えていた分、後半ペースアップして走れたので、気持ちよく走れた」
最後に会場の皆さんに一言お願いします。
「途中のエードでもたくさんの愛とサポートをいただき、最後まで楽しく走れた。クリスタルランナーを目指し、来年も出場しますので、応援よろしくお願いします」
(以上表彰インタビューから)