2012年08月14日
コンテンツ番号2158
子ども達も元気に舞う、伝統芸能
14日も各地区・集落でお盆行事が行われました。各芸能を伝承する保存会では、地区住民や帰省客の楽しみとして、また祖先の霊を慰めるためにそれぞれ個性的な演目を演じ、また神社やお寺に奉納することで、今年の豊作と家内安全などを祈願します。
鷹巣地区の坊沢では、坊沢獅子踊り保存会(佐藤重光会長)による坊沢獅子踊りが披露され、獅子踊りや奴踊り、棒使いの演技で見物客を楽しませました。
坊沢獅子踊りは、藩政時代の今から300年前、お盆になると村の若勢たちが集まり、「厄除け獅子」を主体に大名行列の姿を真似た奴踊りを演じたことが始まりと言われています。
また、享保10年(1725年)に起きた通称「五義民」事件で犠牲になった5人の義民の霊を憐れみ慰めるために、その墓前でも演じるようになったとも言われています。
上演の構成は奴踊り(ぶっ込み、廻り扇奴、あや奴など)、獅子踊り、棒使い。踊り手は、大人から小学生、就学前の子どもまで約20人ほど。また囃子方は太鼓と笛が務めます。
午後2時の永安寺境内で最初の演技が行われ、赤い襦袢(じゅばん)に化粧廻し姿の踊り手が、棒や扇、綾と呼ばれる小道具を操りながら熱演する奴踊り、続いて躍動感ある獅子踊り、最後に棒使いの3種の踊りが披露され、お墓参りの人々も足を止め、楽しそうに獅子踊りを観覧していました。