2012年08月23日
コンテンツ番号2139
行政課題や地域の要望などで意見交換
(2012.8.23)
市のまちづくりや行政課題などについて市民と語り合う移動行政懇話会が8月22日(水)、合川農村環境改善センターで開かれ、市民約40人が市長や市の担当者と意見を交わしました。
意見交換では、質疑を含め参加者から意見、要望が出されました。
主な質問・意見とその回答は次のとおりです。
来年度から建設が始まる合川小学校の用地買収の状況は。
合川小学校の新校舎は平成27年度の開校に向けて取り組んでいる。当初、小学校の体育館は建設せず、隣接する合川体育館や合川中学校の体育館など既存の施設を利用していく予定だったが、保護者や地域住民との意見交換や要望を検討した結果、計画を大きく変更せざるを得なくなり、新たに用地を取得することになった。取得する用地は農地だが地権者の理解もあって、買収については完了している。土地の用途変更はこれからだが問題ないと思っている。
合川小学校の周辺には保育園と中学校があり、開校した際の通学についてどのように考えているか。
通学については、子どもたちの安全安心を考えると一番大事な問題。最近は自家用車での送迎が多くなってきているので、学校への車の乗り入れ区域を制限する事も考えている。また、地区によってはスクールバスの通学も考えていかなくてはならないと思うので、平成27年度の開校までに詰めていきたい。
松ケ丘から合川小学校の通学路に想定される箇所には、横断歩道が無い箇所もあるので安全な通学路となるよう検討していただきたい。
通学路で児童が交通事故に巻き込まれる事故が全国的に相次いで、国や県からの通達もあり、市内の通学については、今年の4月に警察、県、各地区のスクールガードの皆さん、学校関係者などで、危険と思われる箇所を点検し、今以上に安全に配慮しながら改善していきたいと申し合わせており、ひとつひとつ整備を進めていきたい。合川小学校の通学路も新校舎の開校に合わせ、関係者と協議し整備を進めていきたい。
スクールバス通学は、机の上では4以上が対象と決まっていると思うが、体の小さい小学校1、2年生については、3位でもスクールバスの対象に入れるなど柔軟に考えてほしい。
現状は、小学校4以上、中学校7以上と規定はあるが、道路の状況、子どもたちの発達年齢などを加味しながら、弾力的に考えていきたい。
合川小学校の新校舎が建設されようとしている場所は、平成19年の豪雨災害で浸水した地域であるが、また浸水するような災害が起きた場合、保障する制度がある上で進めているのか、また、堤防の嵩上げなど安全を考えての計画であるのか。
説明会でも危険が想定される場所に建てる必要があるのかという意見もあったが、保育園や中学校もあり合川地区では学園地帯としてまとめたい、通いなれた場所であるなどという意見が多く、小学校の建設場所は中学校周辺で良いということで落ち着いた。建設場所は指摘もあるように、絶対安全であるとは我々も思っていない。万が一のこともあるかもしれないが、19年の豪雨災害規模のような雨が降ると、かつて浸水した地域はどうなるかと県やダムに聞いたところ、森吉山ダムも完成し、阿仁川の護岸工事も完成しているので19年豪雨災害程度であっても大丈夫だと聞いている。100%安全だとは言えないが、新校舎建設に当たっては、そのことに充分考慮しながら土台を嵩上げするなど万が一のために備えたいと思っている。
市民病院は開院してから2年も経つが、未だに全病棟が稼働していない。市の医師確保の取り組みについてどのようにしているのか。
医師確保は市を上げて取り組んでおり、市民病院の神谷院長とも連携し、一番身近な秋田大学のほか、弘前大学などの県外の大学にも働きかけ、一生懸命取り組んでいる。
市民病院は、医師のほか看護師も足りないと聞いている。以前、阿仁病院から米内沢病院に派遣で看護師が行っており、また米内沢病院からも北秋中央病院に看護師が派遣されていた時期があった。北秋田市民病院には、市として看護師の派遣は考えていないのか。
適切な診療をサポートする看護師の体制は、きちんと充実するよう考えていきたい。
川井の行き止まりについて、できれば道路をつないでほしかったが、予算の関係上Uターンする場所を作って対応するということで、地権者と測量をしたと聞いているが進捗状況は。
お盆前に地権者と自治会長含めて現場で立会いをした。今後、ご理解いただければ、用地買収、工事着手と進めて、順調に推移すれば今年の冬前までには完成できる見込み。
地域には消火栓が点在しているが、その中で使用不可能な消火栓があり、回ってくる消防署員に地域の人がたずねると、廃棄した消火栓だとか、そうでないとか、対応がまちまちであったようなので、しっかりしたことを教えてほしい。
使われない消火栓は廃棄にしているし、使えるものはそのまま設置されているので、職員によって回答が違うということはないと思っているが、その該当する消火栓を教えていただければ確認したい。
消火栓ホースの格納箱について、自治会で管理するという話があるようだが。
合併当時からの話ですが、箱の管理については自治会にお願いし、中身のホースについては消防署で管理し、悪くなれば交換するということで、昨年度は合川地区に消火栓用のホースとして50本お配りしている。箱については、悪くなれば自治会で設置をお願いしたい。
消火栓ホースの格納箱は、必要なものとして旧合川町から配られて、自治会が場所を決めて設置したもの。3年位前の懇話会でも格納箱の更新について質問したが、市では予算がないので自治会で対応してほしいということだった。昔と違って山林収入など自治会の収入がかなり減ってきており、自治会も予算がない。格納箱は必要なものとして配り、そして消火栓の近くにあるべきものなので、更新する場合も市の予算でやってほしい。
合併当時の格納箱の設置個所は、合川地区272箇所、森吉地区139箇所、阿仁地区16箇所、鷹巣地区3箇所であった。合併後、格納箱の管理は自治会にお願いしているので、現在消防では設置個所数や管理状況を把握していなため、この件は持ち帰って協議したい。
現在運行している合川小学校のスクールバスは、新しい学校ができるまでは運行する予定なのか。
当初、当分の間として案内していたが、現段階では平成25年3月末までとしている。来年度のことについては、まだ話していません。
空き家調査について、空き家のほかに、宅地で建物が無いが草がボウボウに生えている場所があり、秋には火災の危険が考えられるが、そういう空地も対象と考えてよいか。
今回の空き家調査は、建物のみと考えている。実は隣の空き地が草ボウボウで誰も管理されていなくて困るという話も聞いているが、今回は建物を中心に調べさせていただきたい。空地の問題については、空き家調査にある程度目途がついた後に、何らかの手立てということになろうかと思う。
北秋田市の産業について、どういう形で将来を見据えているのか考えを聞きたい。
北秋田市人口が3万6千人位で、爆発的に人口が増えるということは難しいと思うが、大館能代空港、日沿道の通過、内陸線、JRの特急寝台の止まる駅があり、道路も含めてインフラが整備されてきた。先の東日本大震災では、太平洋側の農地が無くなってしまったり、森林が汚染されてしまったということで、日本海側の農林業に対する見方が変わってきている。北秋田市では昔から良質な米や野菜が作られてきているが、それを買ってくれるところがなければならない。買ってくれるところがあっても安く買い叩かれるのではだめなので、努力した分は報われるような販路を探していくことが、これからの行政の使命ではないかと思っている。産業がしっかりしていれば、将来地元に子どもが残り、跡を継ぎ、その産業を開拓していきたいという意欲が湧いてくると思うので、そういうことをやるべきだと思う。