2012年08月21日
コンテンツ番号2135
空家調査や地域の要望など意見交換
市のまちづくりや行政課題などについて市民と語り合う移動行政懇話会が8月21日(火)、阿仁地区を皮切りに始まり、参加者が市長や市の担当者と意見を交わしました。
懇話会は、市の現状や周知事項を説明するとともに、行政への意見・要望を伺う機会として各地区で平成19年度から開催しているもので、阿仁地区会場の阿仁ふるさと文化センターには、自治会や町内会長など市民約30人が参加しました。
開会にあたり津谷市長は、「昨年の東日本大震災での『震災がれき』の受け入れについて、可燃物の受け入れを前提に検討してきたところですが、国の方針を踏まえた県からの通知では、当市に対する協力要請は無いものと判断している。現在、市では岩手県山田町に職員を派遣し復興のための事務支援をしているが、今後も、災害廃棄物処理以外の要請に対して、可能な限り支援していきたい。 また、今年は秋田内陸線の存続に向けた県、北秋田市、仙北市、会社の4者合意の最終年度。市としても、秋田内陸線は地域住民の足として、また森吉山周辺に観光客を呼び込むツールとしても必要と考えている。今月7日から台湾を訪問し、森吉山をはじめとする当市の観光資源をPRし、誘客に努めているところですが、今後とも皆様と一緒になって存続に向けても取り組んでいきたい。 爆発的な人気となっている「バター餅」について、6月29日に「北あきたバター餅」として特許庁に商標登録を申請、7月23日には「日本バター餅協会」が設立され、北秋田市を「バター餅の里」として宣言した。一過性のものでなく、今後とも「北あきたバター餅」を市の特産品として育てていくとともに、今後、バター餅のように特徴あるものも育て、発見していかなくてはならない。この地域に、少しでもお金が入ってこれるように努め、北秋田ブランドの確立をめざした取り組みを更に進めていきたい。 また、県と協働で進めている「秋田県市町村未来づくり協働プログラム」のなかで、森吉山の豊かな自然を生かした観光振興による地域の活性化を目指し、阿仁スキー場ゴンドラや太平湖、森吉四季美湖周辺及びそれらをつなぐ二次アクセス等、森吉山周辺を中心とした整備を進めていきたいと考えている。今月6日に県と北秋田市による「森吉山大自然満喫プロジェクト」としてプロジェクトチームが発足する運びとなり、今後、具体的な内容を詰めていくことになるが、これらが整備され交流人口が増加することで、地域の元気や活性化に繋げていきたい」などとあいさつ。
続いて、市の担当職員が、平成24年度福祉の雪事業や空き家等実態調査について説明しました。
配布資料
意見交換では、質疑を含め参加者から意見、要望が出されました。主な質問・意見とその回答は次のとおりです
自治会、自治会長と市の関係を伺いたい。阿仁地区の自治会長会として市へ要望をだしているが、それは、あくまでも、大きな問題が要望として出ていく。各集落で抱えている独自の問題を吸い上げる場があれば、もっと広く地域住民を大事にした行政になっていくのではないか。各集落の要望を吸い上げてくれる場があればいい。
各集落からの要望書を提出してもらえば、いままでもやっているが、それぞれの担当が自治会長と連絡を取り合いながら、必要であれば現場を見せていただき対応させていただいている。
河川公園の奥のトイレが壊れていたが、まだ直っていない。遊具もほとんど使えない状況。いろいろ改善して欲しいが対応窓口はどこか。
河川公園は、都市計画課で管理している。対応できるところは早めに対応したい。
河川公園に菖蒲園の花菖蒲を移せないか。
菖蒲園については、3年かけて今後どうするか検討することにしていた。今年が3年目になる。結論というわけではないが、荒瀬の自治会とは、廃止を視野に入れた協議を進めている。もし、廃止が決定すれば、花菖蒲はあるので、そのまま全部というわけではないが、あちらこちらに移設したいと思っている。河川公園もその候補のひとつになると思う。
生ごみの省力化、減量化をどのようにやっているのか。生ごみを焼却すればいいということでは、あまりにももったいないと思っている。
今年、県の事業で、EM菌を活用した生ごみ処理を合川小学校で実証試験をやることになっている。今日、ゴミの減量の審議会を開いた。一般廃棄物基本計画を策定する審議会のなかでも、生ごみに対するご意見が出てくると思うので、それを踏まえながら、計画に反映させていきたい。
空家調査をした場合の指導はどうするのか。空家の調査の際は、人が住んでいながら、壊れて傷んでいる家もある。台風など、隣近所に迷惑がかかることも心配される。そういう家もあることを知っておいてほしい。
今年の豪雪の際にも、雪が落ちても困るとか、家がつぶれるのではないかとか、強風の際には、家屋の材料が散乱しているとか話が来ている。各地区から報告いただいた件については、所有者を特定し、その都度、適正な管理をしてくださいと話はしている。ただ、あくまでも個人の所有物なので、市で強制的に壊せるかというとなかなか、そういったところまではいっていないのが現状。今回、このような調査で実態把握をしたうえで、空家の適正管理に関する条例のようなものを作りながら、どこまで迷惑がかかる建物を整理していけるのかということの、そのとっかかりで調査させていただく。迷惑がかかっている事例があれば、連絡をいただければ、所有者をさがし、その都度、電話や文章で適正な管理をお願いするよう対応していく。
市で、五味堀から大岱の橋まで、道路の拡幅を計画しているようだが、大岱橋から国道まではどうなるのか。風張橋から大岱橋まではどうなるのか。前回の災害で犠牲者がでたところ。先月の雨の時も田んぼに上がる寸前まで水がでた。生活道路もあるし、あそこまで拡幅してくれるのであれば、国道までと、風張橋までの間も、少なくともかさ上げしてもらえればと思う。
県の河川の改修計画も一部あり、他の事業との兼ね合いも、もう一度精査し、改めて建設課として考えていきたい。
高齢化が進み、民生委員の役割が非常に大事になっている。どのようにして選んでいるのか。
市に民生委員が150人いる。例えば75歳以上だと更新しないとなっているが、各集落によってはなり手がいない状況。前任者、自治会長、婦人会と相談したりしながら、多くは、前任者から推薦をいただく場合が多いと聞いている。
併用林道になっている、姫ケ嶽へ行く登山林道が決壊し軽自動車がようやく通れる状況。改良してほしい。
併用林道については、農林課林業振興班にお話しいただければ、市の管理の併用林道か森林管理署の管理する併用林道かによって対応している。
最近、林道にグレーダーが入っていない状況で、雨が降るとすぐ道路が壊れてしまっている。どのような管理になっているのか。
現在は、林道の管理は業者に委託しており、その都度状態を見て、借り上げ等で改修している。要望があれば、現地を確認しながら改修したい。
お盆で帰省する人が、市民病院で人工透析を受けたいと思っても申し込んでも、昨年も断られ、今年も6月に申し込んだが断られた。何か月前に予約すれば受け入れてもらえるのか。
市で50名以上の方が人工透析を受けている。市内で人工透析を受けるところは市民病院しかなく、市民の方でさえも市外で受けている方もいる。今の状態は一杯いっぱいの状態で、新たな患者さんを受け入れる余裕が今のところ無いという状況。
阿仁中学校のプールは屋根もつぶれているし、何年も使っていない状態。使うのであれば早めに修理し、使わないのであれば解体すべき。除雪にも大変支障をきたしていると聞いている。
解体することで予算を計上した。
今後の移動行政懇話会の日程
期日 | 時間 | 場所 |
---|---|---|
8月22日(水) | 18:30〜 | 合川農村環境改善センター |
8月23日(木) | 18:30〜 | 中央公民館 |
8月24日(金) | 18:30〜 | 森吉コミュニティセンター |