2012年08月31日
コンテンツ番号1849
戦没者の御霊に祈り捧げる
(2012.8.31)
北秋田市戦没者追悼式が8月31日(金)、市文化会館で行われ、参列した遺族らが黙とうと献花などで戦没者の冥福を祈るとともに、平和への誓いを新たにしました。
戦没者追悼式は、第2次世界大戦で亡くなった市出身者を追悼し、平和を祈念しようと開かれているものです。北秋田市の戦没者は約1700人。この日は、遺族ら約240人が黙とうや献花などで戦没者の冥福を祈りました。
式典では、君が代斉唱、戦没者への黙とうのあと、津谷市長は「戦没者の御霊に対し、謹んで哀悼の意を表すと共に、心からご冥福をお祈り申し上げます。私たちの今日の繁栄と平和は、祖国を想い、大切な家族を案じつつ、心ならずも戦場に散っていった尊い犠牲の上にありますことを私たちは決して忘れてはなりません。また、最愛の肉親を失い、戦後の混乱の中を様々な試練に耐えながら生き抜いてこられたご遺族の方々の並々ならないご労苦に対しまして、衷心より敬意を表します。世界中では今現在も、民族・領土・宗教などに起因した様々な対立が続いています。私たちは、再び戦争の悲劇が繰り返されることが無いように、本日ここに決意を新たにして、心豊かに暮らせる社会を築き、 次世代を担う子どもたちに引き継いでいくために全力を尽してまいることをここに固く誓います」などと式辞を述べました。
つづいて、追悼のことばでは、佐竹敬久県知事代理で北秋田地域振興局の長谷部勝局長が「この追悼式に臨み、私たちは改めて世界各国との友好を一層深め、恒久平和の確立に貢献するとともに、先人から受け継いだ美しい山河を守り、県民が夢と希望を持って心豊かに暮らせる元気なふるさとの実現に向けて、全力を尽くすことを誓います」などと知事の言葉を伝えました。
つぎに、佐藤吉次郎市議会議長は「今日の平和で豊かな社会は、祖国のため尊い命を落とされた戦没者の方々の犠牲の上に築かれていることを思うとき、改めて御霊を顕彰申し上げ、平和を祈り、郷土の更なる発展に、市民の心を一つにすることは、誠に意義深いものと存じます。今後、更に永遠の平和達成のため、北秋田市議会として、なお一層の努力をいたす所存であります」などと追悼のことばを述べました。
このあと、高橋久雄・北秋田市遺族連合会長は「先の大戦から学び取った多くの教訓を決して忘れることなく、皆様の尊い御心を受け継ぐ者として、誇り高く正しい歴史観と皆様の御功績を称え、語り継ぐことを改めてお誓い申し上げます」などと追悼のことばを述べました。
最後に、津谷市長、遺族会代表らがステージ中央の菊の花で飾られた祭壇に献花するとともに、客席の遺族らもホール内の献花台に献花し、戦没者の冥福を祈りました。