2020年02月07日
コンテンツ番号1840
戦没者遺族の処遇改善を目指して
(2012.8.31)
第46回秋田県遺族連合会北秋田郡市戦没者遺族地方大会が8月31日(金)、市文化会館で開かれ、功労者や高齢者表彰が行われたほか、恒久平和や戦没者遺族の処遇改善の実現など決意を新たにしました。
北秋田郡市戦没者遺族地方大会は、北秋田郡市の戦没者遺族が一堂に会し英霊の顕彰と平和の継続を祈念するとともに遺族相互の親睦と福祉の向上を図ることを目的に開催されました。
大会では、はじめに北秋田市遺族連合会の高橋久雄会長が「英霊顕彰の根幹である靖国神社への参拝について、今年は2人の閣僚のみの残念な結果となった。戦没者が祭られている靖国神社に、国の代表である内閣総理大臣が参拝し、尊崇と感謝の誠を捧げることは当然のことであると思います。したがって、私たち遺族は靖国神社に代わる新たな追悼施設の新設構想には断固として阻止し、これからも粘り強く推進していかなければなりません。また、戦没者遺族に対する処遇改善については逐年改善さているとは言え、未だ未解決の問題が山積されています。今後も会員が更に団結を強め諸問題の解決に全力を尽くしていきたい」などとあいさつ。
続いて功労者表彰が行われ、永年にわたり遺族会に功労があった北秋田市遺族連合会森吉遺族会の細田隆志さんが秋田県遺族連合会の仲沢誠也会長より表彰されました。また、高齢者表彰では、88歳になられた高齢遺族を代表して阿仁遺族会の中嶋幸雄さんに感謝状と記念品が贈られました。
このあと、来賓の佐竹敬久県知事代理で北秋田地域振興局鷹巣阿仁福祉環境部の熊谷義美次長、津谷市長がそれぞれ祝辞。このうち、津谷市長は「高橋会長はじめ役員並びに会員の皆様方が一致協力をされ、戦争によって最愛の肉親を失われたご遺族の福祉向上と処遇改善のため、日頃より積極的な活動を展開されておりますことに心からの感謝と敬意を表します。世界各地では、現在も地域紛争やテロが起こっており、また、昨年3月11日に発生した東日本大震災から1年以上がたちましたが、多くの被災者が不自由な生活を余儀なくされており、被災地の方々に対しまして、改めて心からのお見舞いと早期の復興を願います。このような中、市としても安全で安心して暮らせるまちづくりの推進及び真の恒久平和の確立に向けて取り組んでいるところであり、遺族連合会の皆様に対しても、できる限りのご支援をさせていただく所存でありますので、今後ともより一層のご理解とご協力をお願いします」などとあいさつ。
来賓紹介、祝電披露のあと、功労者表彰と高齢遺族として感謝状を受け取られた遺族を代表して、功労者表彰を受賞した細田隆志さんが「秋田県遺族連合会長表彰を受賞したことに対し、心より御礼申し上げます。秋田県遺族連合会では、戦没者の慰霊巡拝、遺族の処遇改善など年々活動内容を図られているところであると思います。私たちはそれぞれの立場から、もとより微力でありますがお役に立てるならばこの上ない喜びであり、遺族会活動の一層の充実促進のため、さらに努力を積み重ねていくことが、この表彰の持つ真意であると考えています。今後も地区遺族会活動へのご支援ご鞭撻をお願い申し上げ、受賞者を代表して感謝の言葉とします」などと謝辞を述べました。
また、秋田県遺族連合会事務局から遺族年金などについて現状報告があり、最後に、議事では恒久平和と戦没者遺族の処遇改善の実現などを求める大会宣言案や決議案が満場一致で採択され、万歳三唱で会が閉じられました。