2012年07月07日
コンテンツ番号1831
七夕の夜空に打ち上がる大輪の花
(2012.7.7)
秋田県内では最も早い時期に開催される恒例の「第21回米代川花火大会(実行委員長=永井孝市観光協会会長)」が7月7日(土)、米代川河川公園を会場に開催され、約2万人の見物客が光と音のショーに酔いしれました。
大会は、昭和の合併以前に旧鷹巣町で開かれていた花火大会を鷹巣町観光協会(現北秋田市観光協会)が平成3年、鷹巣中央公園桜まつりのメインイベントとして36年ぶりに復活させ、その後会場を米代川河川敷に移して開催されています。当初は6月に開かれていましたが、大館能代空港が開港した平成10年からは開港日の7月18日を記念し、この時期に開催されています。主催は市観光協会、商工会、北秋田市などで作る実行委員会。
この日は、日中気温が25℃前後となったものの、日が落ちるにつれ気温が下がり、風も出てきて少し肌寒い中での花火大会となりましたが、家族連れなどが続々と訪れ、観覧席となった河川敷公園のグラウンドや堤防の周囲も見物客で埋まりました。
会場には多くの露店も出店。昨年まで堤防側に並んだ露店ですが、今年は川側に移動して出店されました。また観覧席では、家族連れやグループが持ち込んだ料理などを広げてくつろぎながら打ち上げを待ちました。
開会前の午後6時30分には、アトラクションとして大館市の祭姫會(さいきかい)と祭姫會ハチ公会、能代市の二ツ井ドリームキッズの3団体がよさこいソーランの演技を披露しました。
午後7時15分から行われた開会セレモニーでは、永井実行委員長が「今年は、綴子神社の祭典と重なることから1週間早めての開催となりました。今日は7月7日七夕です。雲があり、天の川が見られないかもしれませんが、花火をもって皆さんの前に天の川をたくさんお見せしますので、花火を見ながら七夕の願いを込めてください。時間の許す限り米代川花火大会を楽しんで」などと歓迎のあいさつ。
続いて、津谷市長、伊藤公夫市商工会長が来賓を代表してあいさつ。このうち、津谷市長は「この米代川花火大会は、秋田県内で最も早い花火大会です。規模からすると、大曲、能代に次ぐ3番目の大きさの花火大会で、多くの人たちに楽しんでもらう花火大会に育ちました。北秋田市では、この花火大会のあとお盆までに、森吉地区では森吉山麓七夕火祭り、合川地区ではふるさとまつりと合川まと火、阿仁地区では阿仁の花火と灯籠流しと、行事が目白押しです。どうか多くの方が短い東北のそして北秋田の夏を楽しんでください。そして、今日は七夕です。天の川もビックリするくらいの花火を打ち上げる予定ですので、最後までお楽しみください」などとあいさつ。
午後7時30分開始号砲が鳴り、まだ日没後の明るさがうっすらと残る中「開幕を祝う彩りのキラメキ」と題し、色とりどりの連発花火打ち上がる大スターマインで口火が切られました。
この後、4号から10号の割物花火、華やかなスターマインなどが次々と打ち上げられ、漆黒の夜空を華やかに彩りました。会場を沸かせたのが大型花火の一尺玉。上空300メートルほどで半径150メートルもの大輪を咲かせると大きなどよめきが起こりました。このほか、アニメの人気キャラクターの形などに開く花火なども見物客を楽しませました。
フィナーレは「明日への希望の花が咲く」と題したナスペシャルスターマイン。会場全体を明るく浮かびあがらせるほどの色とりどりの連射花火がダイナミックに夜空を焦がし、会場からは拍手と歓声が沸き起りました。