2012年07月15日
コンテンツ番号1832
大太鼓の音が鳴り響く
(2012.7.14)
八幡宮綴子神社(武内尊英宮司)の例大祭が7月14日(土)から始まり、宵宮のこの日は午後7時過ぎから直径3.80mの大太鼓をはじめ3張りの大太鼓が鳴り響き、獅子踊りや奴踊りなどの郷土芸能が同神社に奉納されました。
同神社の祭典は雨乞いの神事として今から約700年前の弘長年間に始まったと伝えられており、現在は、綴子上町(うえまち)、下町(したまち)の2集落がそれぞれ徳川方、豊臣方に分かれて1年交代で奉納行事を行っています。かつて、上町・下町両集落が合同で行っていましたが、奉納の先陣争いを張りあい、けが人が出るほどでした。そのため昭和のはじめからは、両集落が一年交代で奉納することになったといわれています。
今年の当番町は上町。日中に降った雨も上がり、槍や豊年旗を掲げた「ヤツパリ」と呼ばれる棒術使い、裃(かみしも)姿の侍らが、雷鳴に例えられるという音を響かせた3張りの大太鼓を従えて出陣し、集落内の道路約150mを練り歩き神社に向かいました。
神社内の神事終了後、奴袴姿の露払い太夫を先頭に神社境内に行列が入場、躍動感あふれる一人立三匹獅子踊り、子どもたちに奴踊り、大人の奴踊り、棒使いと伝統の芸能が次々と演じられ、市内外から訪れた見物客を楽しませました。