2012年07月19日
コンテンツ番号1830
明るい社会は地域がつくる
(2012.7.19)
第62回「社会を明るくする運動」(北秋田市推進本部長=津谷市長)の街頭パレード・集会が7月19日(木)、鷹巣地区で開かれ、市内の関係機関・団体などから約320人が参加し、犯罪や非行のない明るい社会を築こうと呼びかけました。
この運動は、昭和24年、貧困による少年の非行が社会問題となっていた状況に心を痛めた東京・銀座商店街の人たちが、犯罪や非行の予防を広く訴える「銀座フェアー」を開催。この活動をきっかけとして、昭和26年から「社会を明るくする運動」が全国的に展開されることになりました。
現在では、「すべての国民が、犯罪や非行の防止と罪を犯した人たちの更生について理解を深め、それぞれの立場において力を合わせ、犯罪や非行のない明るい社会を築こう」と法務省が主唱し、強調月間である7月に全国的に展開されています。
北秋田市においても市民集会及び街頭パレード等を通して、家庭、職場、地域社会への理解と協力を求める運動を実施しています。
この日は、はじめに米代児童公園から市民集会の会場になっている文化会館前までの約1kmを参加者が街頭パレードをしました。パレードでは先導の鷹巣小学校「金管バンド部」が息の合ったバトン演技を披露。それに続き参加者は、行進しながら運動の趣旨を沿道の市民に呼び掛けました。
文化会館で行われた市民集会は、北秋田地区更生保護女性会コーラス隊によるコーラスでオープニング。はじめに津谷市長は「この運動は、犯罪や非行の防止と、罪を犯した人たちの更生について理解を深め、それぞれの立場で力を合わせて明るい社会を築いていこうとする全国的な運動です。残念ながら犯罪や非行が生まれるのは身近な地域社会からです。しかし、そうした人たちが更生していくのも地域社会からです。市と致しましても、引き続き青少年育成をはじめ、犯罪や非行の無い社会づくりのため、市民の皆さんと共に考え、安心して暮らせる明るい街づくりに取り組んでいきます。皆さんのおかれましても、家庭や地域、職場で連携を強めていただき、犯罪防止と立ち直りを支える暖かい地域づくりにお力添えをお願いします」などとあいさつしました。
次に、北秋田警察署の橋豊署長は「犯罪の被害者やその家族には、大きな心の傷が残ります。こういった人たちの傷が少しでも癒されるよう、皆さんと一緒に同様の事件の再発防止に努めていきたい。また、その一方で犯罪を犯してしまった人に罪を償わせ、社会に復帰させるのも我々にとって重要な職務ですが、そういった人たちを受け入れる社会ができていないのが実情です。いつでも世の中を変えていくのは、住民の声であり力です。この運動の更なる継続が明るい社会の実現につながるものと信じています」などとあいさつ。
北秋田保護司会の藤原興道会長は「私たちはたいへん安全で安心な生活をしていると思いますが、ますます明るく幸せな社会をつくるため、皆さんと共に頑張っていきたい。明るい社会は、暖かい家庭、暖かい地域から始まっていくと思っています。その家庭と地域を皆さんで守っていきましょう」などとあいさつしました。
続いて、少年保護育成委員会の佐藤敬子さんが、社会を明るくする運動中央推進委員会委員長の法務大臣からのメッセージを朗読したほか、北秋田市保護司会から市内の中学校と高校に社会を明るくする運動のDVD、鷹巣ライオンズクラブから市内の小・中学校にノートが、それぞれ記念品として贈られました。
また、秋田県推進委員会優秀賞を受賞した合川東小学校6年佐藤碧衣(あおい)さんが「明るい未来にむかって」と題した作文を朗読。
集会の最後には、秋田北鷹高校の吹奏学部48人が、今年度、県北地区の吹奏楽コンクールで金賞を受賞した時に演奏した課題曲や自由曲をはじめ全5曲を演奏しました。曲の合間には、部員を代表して工藤さんと九嶋さんが「私たちが地域で演奏する度に、地域の方々から元気づけられ、地域の力を感じることができる。その地域のパワーを貰い私たちは金賞を受賞することができた。いつも応援して下さる地域の皆さんに感謝しています。8月に行われる県コンクールでも一音一音に心を込め、部員一丸となって頑張ってきます」などと地域の人たちへの感謝と、県コンクールに向けての意気込みを述べました。予定されていた5曲の演奏が終わると、会場からはアンコールの声がわき起こり、それに応え北鷹高校の校歌を演奏し、会場からは大きな拍手と声援が送られました。