2012年06月02日
コンテンツ番号1804
新緑に囲まれ登山を楽しむ
(2012.6.2)
森吉山阿仁側コースの山開きが6月2日(土)、現地で行われ、夏山シーズンの幕開けを前に、参加した登山愛好者ら約30人が、高山植物が咲き始めた森吉山を満喫しました。
森吉山は、市中央南部に位置する標高1454メートルの独立峰。山頂からの眺望は四方に開け、天候に恵まれれば遠くは八甲田の峰々や岩木山など隣県の名山をも望むことができます。山腹はブナ林、標高1000mから山頂部まではアオモリトドマツの原生林が広がり、「花の百名山」として初夏
参加者らは、午前8時30分にブナ帯キャンプ場(6合目)に集合。この日は秋田市・大館市・鹿角市など市外からや小学校2年生のかわいらしい女の子も参加しました。開会式で蒲芳・阿仁山岳会会長は「この登山道は、とてもきれいで私が1番好きな登山道。これも関係者の皆さんが整備やパトロールをしてくれているおかげ。今日はこの素晴らしいコースを皆さんと一緒に楽しみたい。残雪があるので足元には十分注意してください」などとあいさつをしました。
この日の山開きは、清掃登山も兼ねていることから、参加者はごみ袋と軍手を事務局から受取り出発。春のさわやかな晴天に恵まれ、参加者らは阿仁ブナ帯登山口より、新緑のブナ林の間をぬって山頂を目指しました。今年の大雪により残雪もありましたが、雪が解けた場所には、高山植物がちらほらと咲いていました。登山者らは立ち止まり、花の名前などを確認したり、写真と撮るなどながら、思いおもいのペースで歩を進めました。この日も、山頂へ向かう途中や山頂に、登山を楽しむ多くの人がいましたが、例年どおり、ごみは無く登山者のマナーの良さがうかがえました。
小学校2年の女の子も途中、何度も座り込んでしまいましたが、山頂まで登り切りました。山頂から下山し、途中の阿仁避難小屋において参加者全員で、今年の山の安全を祈願。その後、車座になって昼食をとりながら親睦を深めました。
森吉山は、例年6月上〜中旬にはチングルマやヒナザクラなどが咲き始め、7月にはニッコウキスゲなど登山道沿いのお花畑がにぎやかになり、シーズンの最盛期へと導きます。