2012年06月07日
コンテンツ番号1798
広い環境のもとで肥育
(2012.6.7)
森吉山阿仁スキー場に隣接する、市営高津森牧場の入牧式が6月7日(木)に行われ、高津森牧場利用組合員(西根頼明代表)や関係者が参加し、牛の成長と牧場の安全を祈願しました。
高津森牧場は、昭和45年に旧阿仁町が畜産振興のために開設し、面積78ha、内草地が35ha。標高約550mから約600mに位置するため、夏場でも気温は上昇しにくく、牛にとって快適な環境で放牧が行われています。
安全祈願では、組合員を始め、市職員や農協職員等係者10人が管理棟に集まり、祭壇に手を合わせて、今年一年の安全を祈りました。
この日、放牧されたのは組合員が保有する黒毛和牛の成牛9頭と子牛6頭、それに県から借り受けした種牛1頭の16頭。冬場を各牛舎で飼育された牛は、トラックで牧場に移され、衛生検査などを受けてから牧場に放牧されました。牛は、囲いの扉が開くと勢いよく飛び出し、牧場内を元気に走り回り、草をはんでいました。
同組合では、以前は褐毛和牛の飼育が中心でしたが、平成11年から価格の高い黒毛和牛へ飼育を変更する組合員が多くなり、現在は飼育牛のほとんどを黒毛和牛が占めています。
牛の飼育は、夏は緩やかな傾斜の山地に放たれて草をはみ、冬は里で舎飼いされる「夏山冬里」方式。牛の健康と肉質の向上、農家の省力化に適した繁殖経営方式といわれています。放牧期間は10月末日までを予定しています。