2012年05月18日
コンテンツ番号1764
へき地の保健衛生の向上に尽力
(2012.5.18)
このほど、へき地保健衛生功労により瑞宝単光章を受章した、畠山洋子さん(75歳、七日市字石倉岱)が5月18日(金)、市役所を訪れ、津谷市長に受章を報告しました。
叙勲は、国や公共に対して功労のある人に広く与えられるもので、春秋叙勲、高齢者叙勲、死亡叙勲、危険業務従事者叙勲などがあります。このうち、危険業務従事者叙勲は、平成15年から始まったもので、従来の春秋叙勲とは別に、警察官や消防吏員、自衛官など危険性の高い業務への精励者を受章対象としています。
畠山さんは、昭和34年に鷹巣町役場に保健婦として採用され、平成4年に退職するまでの34年間にわたりへき地の保健衛生の向上に尽力され、その功績が認められました。 平成22年には、結核予防と成人病予防対策において、受診率の向上と発症予防に努められた功績により厚生労働大臣表彰(公衆衛生事業功労者)を受賞されています。
保健婦に採用された当時は七日市や沢口地区等を担当。まだ検診や健康教室もなく家庭訪問で情報収集するのが主な業務。未舗装の道路を徒歩や自転車で何時間もかけて巡回し、寝たきりや結核患者、妊婦、病弱者などの把握に努められました。また、当時の子どもの多くが保有していた寄生虫を減らそうと、学校と連携し検便検査の必要性を呼びかけました。担当していた七座と坊沢地区へは検便収集に幾度となく足を運び寄生虫の撲滅のため奔走しました。
津谷市長は「本当に素晴らしいですね。これまで長い間、地域の人のために、健康や福祉の向上のために尽力されたことが評価されたと思います。おめでとうございます」などと述べました。
受章にあたって畠山さんは「先輩の教えに感謝したい。たくさんの方からお祝いの言葉をいただき、身の引き締まる思いがします。保健婦としてやってきたので、自分自身の健康管理をしっかりして、地域の皆さんから相談されるような雰囲気作りをしていきたい」と喜びを表していました。