2012年05月28日
コンテンツ番号1746
課題解決のため意思疎通を充分に
(2012.5.28)
行政課題の解決を図ろうと、「北秋田地域振興局と北秋田市との意見交換会」が5月28日(月)、市役所で開かれ、内陸線や空港利用促進、道路整備など多岐にわたって意見を交わしました。
意見交換会には、北秋田市地域振興局から長谷部勝局長ほか総務企画部、鷹巣阿仁福祉環境部、農林部、建設部、北教育事務所など各部・機関の部長及び所長10名と、北秋田市からは、津谷永光市長、虻川広見・工藤信夫副市長ほか各部長、局長など14人が出席しました。
始めに津谷市長が「様々な課題が山積しているが、意見交換会は県と市の立場は違っても、お互いに地域を良くしたい、発展させたいという共通の思いがある。この地域のため、何が必要で何ができるかを共に考える、課題解決に向けてので絶好の機会だと思っている。皆様から貴重なご意見、ご提言をお願いしたい」とあいさつ。続いて長谷部地域振興局長が「当地で一番の話題はバター餅。これから暑い時期をむかえるが、食品なので安心安全が大切。一旦、事故をおこすと評判を落とすので、保健所でも色々指導させていただきき、折角芽ばえたものを育てていきたい。地域が元気になることが県全体の元気に結びつくと思っている。できるだけ地域がやりたいことをサポートしていきたい。そのためには県と市が意思疎通を充分に図ることが大切だと考えている」などとあいさつしました。
意見交換会は、市及び地域振興局から、事前に出された依頼事項に対する回答をそれぞれ述べ、さらに質疑や要望を交換し合うかたちで行われました。概要は次のとおりです。
地域振興局から市への依頼事項 回答は。
1.観光・物産振興について
DCや国民文化祭、県、振興局主催の事業を実施するにあたり、関係者への周知、参加をお願いしたい。
当市も、おもてなしを含めた観光客受入態勢の整備に取り組んでいる。物産展等へも可能な限り参加していますので、引き続き連携しながら進めてまいります
2.大館能代空港の利用促進について
利用率向上のため、大館能代空港利用促進協議会と一体となって利用促進が図られるよう施策を講じてほしい。
23年度は助成対象を広げすぎたので、細かく分析したうえで、24年度も何らか取り組みをしたいと思っている。今後も県や利用促進協議会、関係団体との連携を密にし取り組んでまいりたい
3.内陸線の利用促進について
利用促進が図られるよう施策を講じて欲しい。
高校生の通学定期購入費の一部補助を継続し、市の職員を対象にした内陸線利用促進デーを月1回から4回に拡大し利用者増加に努めている。また、旧有人駅に駅員を配置し利用者の利便性に努めている。秋田内陸線・奥羽北線沿線連絡協議会などの関係団体と連携しながら、観光面での利用促進も図っていきたい
4.災害に強いまちづくりについて
自主防災の組織化の推進とともに、リーダー研修会等への参加を呼びかけてほしい。
市としても自主防災組織化の働きかけを行っているところ。組織化の推進、活動強化に向けた取り組みの一つとして、振興局と連携をとりながら各種研究への参加を呼びかけたい
5.「農林漁協振興臨時対策基金事業の活用」について
当事業の積極的な活用をお願いしたい。
農林業の経営安定のため活用している。新たな事業化の提案についても、検討していきたい
6.「全国農業担い手サミットinあきた」について
当サミットが10月31日と11月1日に秋田県で開催される。北秋田地域交流会への協力をお願いしたい。
当市の知名度アップや観光・物産紹介の大きなチャンスなので、積極的に取り組んで行きたい
7.「のばせ1集落1戦略団地推進事業」について
集落営農組織等の経営発展が必要であることから、事業の活用をお願いしたい。
当市としても集落営農組織等の経営発展は地域農業の安定的継続のためには不可欠であり、今後も各種補助事業の活用にむけ協力してまいります
8.路網整備計画に係る用地の確保について
路網整備事業の円滑な実施のため、用地確保について協力をお願いしたい。
今年は専用道2路線、高能率4路線の事業実施予定。今後も路網整備事業の実施に向け協力してまいりたい)
9.北秋田市4土地改良区の合併に向けて
23年6月に「北秋田市土地改良区統合整備研究会」が設立され、27年の合併を目指している。各土地改良区間の意見調整等に積極的な協力をお願いしたい。
これまでと同様協力してまいります
北秋田市から地域振興局への依頼事項
1.あきた未来づくり協働プロジェクト事業の推進について
森吉山阿仁スキー場のゴンドラ整備には多額の予算が見込まれ、当該プロジェクト事業として実施を検討するほか、財源調整に苦慮している。阿仁スキー場ゴンドラを、県観光振興の重要な施設と位置づけ、その整備にあたっては、県対独事業対象としていただきたい。
ゴンドラは、子どもからお年寄りまで四季を通して活用出来る県内唯一の施設で非常に重要な施設と認識している。ただ、当プロジェクトは整備したものをこの後どのように使っていくかが重要となる。ゴンドラを核にしてどうするかを、具体化していくことが必要と思われる。プロジェクトを練り上げていくなかでどんな事業がいいのか、過疎債など有利なものを一緒に調査していきたい
2.河川改修事業について
一級河川小阿仁川堤防改修工事の早期完成について
引き続き、早期完成に向けて予算確保に努めてまいりたい
旧谷地川の整備着手について
事業を進めるための築堤、樋管等の調査を行いたい
3.日沿道の早期完成について
鷹巣西道路の早期完成について
今年度は調査設計を行い平成29年度を目標に早期完成を進めてまいりたい。ランプ設置は、可能な限り検討に入れるが、構造、規格等の課題もあるので引き続き調整していきたい
4.一般国道の整備促進について
国道285号滝ノ沢バイパスの早期完成について
これからトンネル工事が伴い予算がかかるため、早期完成が図られるよう引き続き予算確保に努めてまいりたい
国道105号線の整備促進について 〈幸屋渡〜鳥坂間〉
整備の必要性は十分認識しているが、財政の現状から厳しい面があり、これの早期事業化は今のところ困難と考えている。ただし、必要性があるので、県全体の事業箇所の進捗を確認しながら、本庁側と検討してまいりたい
5.主要地方道の整備促進について
鷹巣川井堂川線の整備促進について 〈杉山田地区〉
今年度は堂川地区が完成する。引き続き狭隘区間の解消に向けて、まずは調査していきたい
6.一般県道の整備促進等について
矢坂糠沢線の整備促進について
全体的な大規模改良は財政的に非常に困難。安全確保の観点から危険箇所の部分的な改良は今までも継続しているし、これからもしていかなくてなならないと考えている
- 糠沢地区(局部改良)
昨年度に引き続き工事を行い、今年度の完成を目指している - 大畑〜合地間〈改良工事の早期完成)
糠沢地区に引き続いて事業着手できるよう努めていきたい
大館鷹巣線の整備延伸について
厳しい財政の中で、本事業化は困難な状況
河辺阿仁線の延伸について
どのようにネットワーク化が図られるか見定められないので、路線認定するのは厳しいと考えている
7.あきたを元気に 農業夢プラン実現事業について
かつて助成対象であった水稲や機械機器等への助成拡大をお願いしたい。
事業は平成12年度から県単独事業として行っており、3年に1度事業の見直しをしてきた。財政状況が厳しいなかで、機械の更新まで対象とすることは難しいと判断した。国の事業もあるので、そういうのも活用して欲しい
8.カドミウム汚染米の買入について
カドミウム汚染米の買入処理事業は大変ありがたいが、連続発生すると買入価格が減額していくことになっているため、減額しないよう再考をお願いしたい。
夏場の深水管理など一定の管理で防げるので、農家の皆さんにはまずはしっかり取り組んでもらいたい。いくらやっても出てしまった時は、買い取る仕組みも残している