2012年05月28日
コンテンツ番号1745
新たな生きがいに挑戦しようをテーマに
(2012.5.29)
高齢者の生涯学習講座「森吉大学」(櫻庭博志学長)の開講式が5月29日(火)、森吉コミュニティセンターで行われ、大学生たちの学習活動が始まりました。
北秋田市では、各地区で「高鷹大学」「合川ことぶき大学」「阿仁生き活き大学」などの名称で高齢者を対象とした通年の生涯学習講座が設けられ、多くの市民が趣味や世代間交流、研修旅行、健康講座などで学び活動しています。
森吉大学は、「新たな生きがいに挑戦しよう」をテーマに毎年実施されているもので55歳以上の方を対象に、市教育委員会が開設しています。今年度の受講者数は109名。年6回の研修や講座が予定されており、全6回出席の方には皆勤賞、4回以上出席の方には修了証が閉講式に授与されます。
開校式では、始めに受講生全員で地元出身の作曲家、成田為三が作曲した秋田県民歌を斉唱。続いて櫻庭学長が「生涯学習の理念に『自己の人格を磨き、豊かな人生を送ることが出来るよう、生涯にわたってあらゆる機会あらゆる場所に学習し、その成果を適切にいかすこと』とあります。学んだことを次の学習や行動に結びつけ、元気な故郷森吉を創り、一人一人がそしてお互いが元気に、新たなる生きがいを求めてこの一年皆さんと共に頑張っていきたい」などとあいさつを述べました。
続いて、市教育委員会生涯学習課の佐藤要課長が来賓あいさつ。その後、受講生を代表して斎藤進幹さんが「私たち森吉大学の受講生は、講座・研修等を真摯に学び、健康管理に留意して受講生全員が、揃って卒業することを誓います」と誓いのことばを述べました。
開講式終了後、第1回講座として、内陸線再生支援室駅スタッフの大穂耕一郎さんを講師に『もっと広めたい 内陸線沿線地域の魅力』と題した講演が行われました。講演で大穂さんは「地域の方々に、この辺に観光できるところはありますかと聞くと”なんもない”と多くの方が答える。しかし、皆さんが普段から目にしているものでも、他の土地から来た人にとっては、すごく素敵な景色と感じることもあるし、珍しいと感じることもたくさんある。私もこの地を訪れ、この風景に魅せられた一人。ぜひ、普段から違った目線から見てみることを意識し、眠っている地域の宝をたくさん発見してほしい」などと述べました。また、講演のなかで、大穂さんが約40年前に撮った阿仁合線沿線の風景や写真をスクリーンに映し出して紹介。写真を見た学生たちは”あ〜”と声を出しながら懐かしそうに見ていました。
平成24年度の活動計画では、本日の開校式を皮切りに、移動研修2回、学習会1回、高齢者大学合同講座1回、3月に閉講式などが予定されており、今後運営委員を中心に多彩な学習が展開されます。