市立13小学校、５中学校の入学式

胸を膨らませる新入生、浦小は最後の入学式

（2012.4.6）

元気な声で返事をした新１年生の紹介（6日　浦田小学校）

式辞を述べる神成校長

市内の多くの小中学校では４月６日（金）、入学式が行われ、新しく学校生活をスタートさせる新入生が希望に胸を膨らませて式に臨みました。

６日は合川小学校を除く市内13校で入学式が行われ、計２１０人の新１年生が誕生しました。中学校は鷹巣、鷹巣南、合川、森吉、阿仁の市内５校でそれぞれ行われ、計２７７人が校門をくぐりました。

このうち、浦田小学校（神成寿寛校長、児童数２３人）には、加賀宏海（ひろみ）くんと片岡隼人（はやと）くんの２人が新１年生として入学しました。
浦田小学校は、1875年（明治８年）に創立し、これまで学業・部活とも優秀な成績をいくつも収めてきたほか、平成８年には長年にわたり、地域と共に築きてきた交通マナーの素晴らしさが評価され、交通安全優良校として全国表彰を受賞しました。地域に愛され、学校と地域が一緒になって子供たちを育て、少人数ながらの特色ある学校教育を展開してきましたが、児童が年々減少、今年度で閉校することになり、今回が浦田小学校として最後の入学式になります。

入学式では新１年生が、上級生のお姉さんたちと手を繋ぎながら体育館に入場。新入生紹介で先生から、名前が呼ばれると一人一人「ハイ！」と元気な声で返事していました。

神成校長は式辞で「先生やお兄さん、お姉さん達は、２人の入学を首を長くして待っていました。これから１年、２人は複式学級といって２年生の５人と一緒の教室で、７人で勉強することになります。２年生を始め、親切で優しいお兄さん、お姉さんがいますので、勉強や遊びを通して早く仲良くなってください。そして、校長先生から２人に２つのお願いがあります。一つ目は『はやね　はやおき　あさごはん』、２つ目は『げんきに　あいさつ』元気にあいさつをすると、自分の雰囲気が明るくなったり、周りの人の気持ちも明るくなります。在校生の皆さんは２人に親切にしてください。でも２人が出来そうなことはしっかり見守ってください。お兄さん、お姉さんとして、どのように発揮してくれるか楽しみにしています。浦田小学校は最後の１年間でありますが、職員一丸となり、保護者の皆さんの宝であり、地域の宝である子供たちの豊かな人間性と確かな学力を養うため努力してまいります」などと述べました。

続いて、三澤仁教育長が「この浦田小学校は１３７歳を迎え、これが最後の入学式になります。市内１４小学校で一番小さな学校ですが、勉強でも素晴らしい成績を収めている。これは、先生たちが皆さんのことを大事にして、勉強が分からなければ分かるまで一生懸命教えてくれますし、皆さんも家に帰ってからしっかりと復習しているからです。そういった積み重ねの成果が素晴らしい成績に繋がっています。また、部活動でも皆が一致団結して立派な成績を収めています。田植えの授業では、家族や地域の方々が一緒になって汗を流し活動してくれています。浦田小学校は先生や家族、地域の皆さんが一丸となって物事に向かっていく大きな学校です。この一年、一日一日を大切にしてほしいと思います。また、保護者の皆様におかれましては、これから長い長い学校教育が始まりますが、正しい生活習慣は正しい心と強い身体を作ります。あいさつや服装など一つ一つの積み重ねが、そういった心と身体を育てていくものと思いますので、細かい気配りをお願いします。最後に先生方には、地域の光であり、希望であり、宝である子供たちをお願いします」などとあいさつを述べました。

この後、浦田小学校後援会の柳山敏幸会長と浦田小学校ＰＴＡの久住昭宏会長がお祝いを述べたほか、新入生２人がそれぞれ卒園した保育園からの祝電が披露されました。

また、入学式に引き続き『１年生を迎える会』が行われ、在校生のお兄さんお姉さんが、歓迎の言葉やダンス、歌などを披露して、新１年生を迎え入れました。

ダンスを披露

浦田小学校の歌「みんなのうら山」を披露

お兄さん、お姉さんの発表を楽しそうに観る新１年生

※合川小学校の入学式は４月９日に行われます。