2012年03月08日
コンテンツ番号1689
(2012.3.8)
秋田大学北秋田分校の濱田純分校長と秋田大学教育文化学部の篠原秀一教授が3月8日(木)、市役所を訪れ、津谷市長と酒井一郎秋田内陸縦貫鉄道株式会社代表取締役社長に、北秋田地域の活性化の取り組みの一環として秋田内陸線沿線の第1次調査の報告と提言を行いました。
秋田大学北秋田分校ではこの度、北秋田地域の活性化の取り組みの一環として、優れた地域資源や隠れた地域資源を地域活性化への活用を検討するとともに、秋田大学生による野外調査実習の可能性を探るため、大学教員によるチームを編成して秋田内陸縦貫鉄道沿線の第1次調査を実施。その結果、沿線には観光資源等になる文化・歴史的資源が豊富にあることが判明し、その概要を提言として市長等に報告したものです。
はじめに濱田分校長が、調査での地域の方々からのアイデアを受けて、内陸線・タクシー・送迎バス等を総合した観光巡りダイヤの開発、スタディ・トレインの発展、北鷹高生徒会とのコラボ、無人駅の活用、内陸線絶景ポイントの紹介などの可能性を提言しました。
続いて篠原教授が「今回は限られた時間の中で見たもの。これを基礎に学生を連れて夏以降に本格的な実地調査をしていきたい」と述べながら、沿線全体や内陸線自体の印象と可能性については「十分に魅力があるのはまちがいない。問題はそれぞれの資源がうまく連携できているとは言い難い。イベントでなくても日常的なものも活用出来るのでは。内陸線の魅力は県北と県南を結んでいて、どちらの生活文化も見ることができるし、歴史的な要素も豊富」などと述べました。
報告と提言を受け、津谷市長は「客観的に見ていただくと我々が気がつかないことなどがあり参考にさせていただきたい。これからも調査の報告をまとめるだけでなく提言をしていただければ心強い。利用する住民もあまり深く考えていないものに興味をもっていただければ、繋がりも広がるのでは。いろんな掘り起こしをしていただければ」などと今後の調査に期待しました。
また、酒井社長は「観光客の目線に耐えられるようなものはきちんと発掘して全面にだしていきたい。内陸線の魅力の一つに沿線に生活している人たちの魅力もある。予備調査だがよくまとめていただいているので使わせていただきたい」などと感想を述べました。