2012年02月13日
コンテンツ番号1609
「教育講演会in北秋田」〜がんばろう東北!つながろう北秋田!〜が2月13日(月)、秋田北鷹高等学校で開かれ、参加した教職員や小中学校保護者など教育関係者約100人が、学校と地域の絆について学びました。
教育講演会は、子どもを地域全体で見守り育てる連帯意識を高めるために、今必要とされている学校と地域の絆とは何かを学ぼうと市教育委員会、市子ども会育成連合会(湊屋啓二会長)の主催で開催されました。
講師は、文部科学省生涯学習政策局社会教育課地域・学校連携室連携支援係長の長田徹氏。長田氏は宮城県仙台市公立中学校教諭を経て、平成23年4月まで仙台市教育教育委員会で指導主事を務め、学力向上やキャリア教育、学校支援地域本部事業を担当され、5月から現職として活躍されています。
講演会のはじめに、津谷市長が震災に遭われた方々へのお見舞いと復旧、復興を願いながら「長田先生は大震災の発生直後から被災された学校の支援や再開の準備にあたられるなど、復興の最前線で尽力され、日本一安全で安心なまちを目指している北秋田市にとって、長田先生の講演は貴重なもの。市の取り組みをより深めるため絶好の機会です。地域の宝である子どもたちを守るため、地域全体で繋がりを深めるため必要な学校と地域の絆についてや災害時の備えについてなど長田先生からご指導をいただきながら理解を深めたい」などと主催者を代表してあいさつしました。
続いて、長田氏が「震災をとおし学校と地域の絆を語る」と題して講演。長田氏は、はじめに、震災で津波の被害を受けた仙台市の荒浜小学校の写真などで「子どもたちは学校の屋上から自分の家がなくなっていくのを見ている」「同級生が流されていく場面を屋上から見ている」などと説明し、「阪神大震災でも傷ついて配慮しなければならない子どもたちが3年後にピークを迎え、もとの数字に戻るまで15年かかっている。いついろんな症状がが出るか分からないことをお含みおき関わってあげて欲しい」などと述べました。そして、「避難所の支援や子どもたちの安否確認をする中で、地域のみなさんと学校の関係がよかった所は避難所の雰囲気がいいと肌で感じた」と学校支援地域本部を設置している学校では避難所において自治組織が立ち上がるのが順調だったことなどを説明しながら、普段から学校と地域の間をコーディネート役している方々の声などを紹介しました。また、仙台市の東6番丁小学校と地域の「おもてなしの心」での活動や子どもたちの活動などが紹介され、参加者が熱心に聴き入っていました。