2012年02月16日
コンテンツ番号1627
史跡伊勢堂岱遺跡整備検討委員会(委員長=小林達雄国学院大学名誉教授)が2月16日(木)、中央公民館で開かれ、同遺跡の環境整備計画などについて協議しました。
伊勢堂岱遺跡は、約4千年前の縄文時代後期前半の大規模な祭祀の場と考えられ、全国的にも例がない重要な遺跡として平成13年1月に国の史跡に指定されました。その後、平成21年に大湯環状列石とともにユネスコ世界文化遺産の暫定リストに登録され、現在北海道、青森県、岩手県の同様の遺跡とセットで「北海道北東北を中心とした縄文遺跡群」として世界遺産登録運動を展開しています。
整備検討委員会は、伊勢堂岱遺跡の環境整備と利活用の促進のため、考古学などの専門家の委員により設置されました。
はじめに津谷市長が「これまでに発掘調査や測量調査を行い詳細な内容の把握に努めてきましたが、来年度からはその成果をもとに遺跡内の整備を実施したい。日沿道の全線開通により伊勢堂岱遺跡により多くの見学者が訪れることも多いに期待している。4つの環状列石など全国に例のない遺跡をいっそうPRすることにより、国内はもちろんですが多くの方々に遺跡の魅力を伝えていけるような整備を行いたい。伊勢堂岱遺跡は地域の宝であるという再認識が重要。カムバックサーモン事業も地域の方々の協力で成功し、大変大きな反響があった。小さい方から大人の方まで地域の遺産であるという視点をもっていただくこと忘れてはいけない。今後ともより良い環境整備をできるよう先生方には、あらゆる視点からご意見、ご指導をたまわりたい」などとあいさつ。
各委員に津谷市長が委嘱状を交付し、整備検討委員会の委員長に小林達雄国学院大学名誉教授、副委員長に冨樫泰時元秋田県立博物館長が選任されました。
この後、小林委員長が「縄文世界遺産でストーンサークルは重要な目玉。いくつかのストーンサークルが遺産に組み込まれているが、それぞれが個性的で、主張をしている。伊勢堂岱はいろんな石を集めて作られ、光った個性を主張し興味深いものがある。今回から整備委員会になり、遺跡の整備が世界遺産に対し、ここに伊勢堂岱ありということを主張する大事な作業に入って行くと思っています。今後検討を重ねていきますがご協力をいただきたい」などとあいさつ。
このあと、協議に入り、伊勢堂岱遺跡の環境整備計画や平成24年度の事業について意見が交わされました。
役職 | 氏名 | 役職 |
---|---|---|
委員長 | 小林 達雄 | 國學院大學名誉教授 |
副委員長 | 冨樫 泰時 | 元秋田県立博物館長 |
委 員 | 熊谷 常正 | 盛岡大学教授 |
鈴木 三男 | 東北大学教授 | |
沢田 正昭 | 国士舘大学教授 | |
木村 一裕 | 秋田大学教授 | |
蒔田 明史 | 秋田県立大学教授 | |
金山 喜昭 | 法政大学教授 |