2012年02月22日
コンテンツ番号1606
第35回消防職員意見発表秋田県大会で優秀賞を受賞した北秋田市消防署阿仁分署の金誠治消防士が2月22日(水)、市役所を訪れ、津谷市長に受賞を報告しました。
消防職員意見発表は、消防職員が業務に対する提言や取り組むべき課題等について、自由に発表し、消防業務の諸問題に関する一層の知識の研鑽や意識の高揚を図ることを目的としています。
第35回消防職員意見発表秋田県大会は2月17日、ホテルメトロポリタン秋田で開催され、県内消防本部代表者13人が体験や提言を発表。北秋田市消防本部から代表として出場した金誠治(ともはる)消防士(24)が優秀賞に選ばれました。
金消防士は、「あなたのこと」と題して発表。救急現場の状況を紹介しながら、県内でも特に高齢化が進み一人暮らし老人世帯が増えている北秋田市で「緊急医療情報キット」の全世帯・全住民への導入を提案し、「あなた自身の情報が、あなた自身を守るのです」などと訴えました。
報告に訪れたのは、金消防士、杉渕敬輝消防長、土濃塚廣孝総務課長。杉渕消防長が「緊急医療情報キットの利用を広げる呼びかけでの受賞。市の自助・共助の呼びかけの一環としてこれからも対応をお願いしたい」などと報告しました。
報告を受け、津谷市長は「発表になった提案などをしっかり受け止めながら、これからも安全・安心のためいっしょになって取り組んで行きたい。我々の背中を押して励ましてくれるような賞で大変うれしい」などとお祝いのことばを述べました。
金消防士は「市や社会福祉協議会などの協力をいただいこともあり、自分だけでなく北秋田市としていただいた賞と思っています」などと感想を述べました。
緊急医療情報キットは、高齢者世帯の万一に備えたい方のための救急情報システムで、かかりつけ医療機関や服薬内容など医療情報を入れた容器「緊急医療情報キッと」を冷蔵庫に保管し、その情報を救急医療に活かす取り組み。特に独り暮らし高齢者などの同居者がいない世帯で、本人の意識がなく症状等を説明できないような状態(重い症状や認知症などで判断力が低下している)の場合、救急隊員や医療機関が必要な情報を入手するための時間短縮になります。現在北秋田市消防本部管内では、阿仁地区の一部自治会が社会福祉協議会と民生委員等の協力により取り組み、約300世帯に「救急医療情報キット」が配布されています。