2012年02月26日
コンテンツ番号1600
森吉山麓観光振興シンポジュームが2月26日(日)、コンベンションホール四季美館で開かれ、参加した市民約100人が森吉山を中心とした観光振興の可能性を探りました。
このシンポジュームは森吉山通年観光対策協議会(佐藤慶一会長)の主催で、空洞化が著しい秋田内陸線沿線の中心にある森吉山、奥阿仁、奥森吉フィールドにスポットを当てた山岳観光の再構築と清流・里山・農業観光の可能性を探りながら、実行ある地域振興策を市民目線で検証し提案することを目的に開催されました。
はじめに佐藤会長が「市民の目で、そしてパネラーのみなさんのプロの目線から北秋田市、森吉山を見た場合どうなのか、どう売り出していけばよいか今日は議論していただければと思います。そして、話だけでなく、このシンポジューム後に国、県、市の協力を得ながらいろんな形で発信していきたい」などと主催者を代表してあいさつしました。
続いて、現在の森吉山麓、北秋田市の現況、そして未来について基本的な情報を共有するためにNPO法人森吉山ネイチャー協会の宮野貞壽事務局長がブリーフィングを行いました。宮野さんは各フィールドを紹介しながら「森吉山は全国に誇れる景観。交流人口が増え、現地の物資、消費、宿泊施設の集客がこれから進んでいくことを願っています」などと述べました。
基調講演では、直木賞作家の西木正明さんが「生活文化こそが最大の観光資源」と題し講演。西木さんは世界各国を旅行した中から参考となればといくつかの例を紹介し「北秋田市、森吉山周辺にもよその方から見たら、えっと思うことが生活文化の中にあるはず」などと話しました。
この後行われたディスカッションでは、津谷市長、長谷部勝北秋田地域振興局長、佐藤廣道秋田内陸縦貫鉄道株式会社取締役、村上昌人秋田魁新報社論説副委員長、鹿島純一株式会社トラベルマスターズ代表取締役、宮野貞壽NPO法人森吉山ネイチャー協会事務局長、村山友宏シオス株式会社編集部編集長、酒井貴史株式会社アサツーデイ・ケイアカウントプランナーの8人のパネリストが、森吉山を中心にした自然を活用し、観光振興をいかにしていくかそれぞれの立場から提言。このうち津谷市長は「きたお客さんをどうやっておもてなしの心をもって対応するか、自然環境を含め観光資源はたくさんあるが行政も民間も自分たちの宝ものをもう一度見直して売り込んでいくかが大きな課題」などと述べました。